【SS】プレゼント騒動
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1 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/16 20:00:05 ID:NcQ/aqAc5C
こんにちは!カレルと申すものです
12作目ですね。今回は前回『ひづめ「私が一番欲しいもの分かりますか」』の内容を含んだ完全版です。前回と重複する内容があるのでご了承ください。
今回内容が長くなったので前中後編でお送りします
オリジナルキャラクターも登場するのでそちらが苦手な方は注意を!
一部過激な表現があるのでご注意ください

こちらは「きららファンタジア」と「アニマエール!」の二次創作になります
注意事項
*キャラクターの独自解釈
*独自設定
*原作との乖離
*妄想
*オリジナルキャラクター
*過激な表現
等が含まれるので苦手な方は注意してください

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2 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:01:02 ID:NcQ/aqAc5C
[エトワリア某所]

ひづめ「今日はここで終わりにしましょう 皆さんかなり上達してきましたね」

花和「はい! そうですね」

宇希「ああ そうだな、だいぶ完成度が上がってきたな」

こはね「はぁはぁ… そ、そうだね! これなら完璧かもね」

虎徹「こはねちゃん、セリフと顔が全く合ってないよ…」ハァハァ

宇希「兎和は大丈夫か?」

兎和「はい、大丈夫です… これまでの基礎トレで体力がついてきたので、付いていけるくらいはできます」ハァハァ

ひづめ「お二人の体力に少し心配が残りますが、パフォーマンスとしては問題ないですね」

こはね「はぁはぁ 私もだいぶできるようになったよ!」ドヤッ

宇希「うんうん! こはねはほんとよくできてるよ! 特にこはねの後ろ姿が凛々しくて」ナデナデ

花和「…。 また始まったわね…」ガサゴソ

虎徹「確かにこはねちゃんはうまくなってるけどドヤ顔するほどじゃないね」

こはね「ぐっ!」バタン

3 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:02:06 ID:NcQ/aqAc5C
宇希「虎徹の言葉の刃は切れ味がすごい…」

兎和「流石…虎徹先輩 非情ですね」

虎徹「え〜! ごめんね、こはねちゃん!」


ガヤガヤ


ひづめ「花和さん? お出かけになるのですね」

花和「はい、この後用事があるのでちょっと出かけてきます」

ひづめ「…そうですか ではまた」

花和「お疲れさまです」

こはね「はなわちゃん!おつかれー」

宇希「花和、お疲れ」

虎徹「お疲れ様―」

兎和「花和先輩、お疲れ様です」

花和「うん、お疲れ」ガラガラ

4 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:02:56 ID:NcQ/aqAc5C
〜〜

ひづめ「花和さん、行ってしまわれましたね…」

宇希「ひづめ、どうした?うかない顔して」

ひづめ「宇希さん…実は花和さんが心配なんですよ」

宇希「?? どうした急に」

ひづめ「花和さんの誕生日にみんなで髪飾りを渡したじゃないですか」

虎徹「ああ! ひづめちゃんの誕生日が近いから無理して高い買い物をしないか花和ちゃんを心配してるってことだよね」

こはね「あ〜! そういうこと!」

兎和「確かに… 花和先輩はしそうなイメージがありますね」

宇希「ん〜、でも流石にそんなことはないと思うんだけどな〜」

虎徹「宇希ちゃん、宇希ちゃんは自分のことを棚に上げすぎだよ〜」ポン

5 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:04:01 ID:NcQ/aqAc5C
宇希「もう、私はそんなんじゃないって こはねからも何か言ってよ」

こはね「う〜ん 確か誕生日に宇希からはドレスをプレゼントされたっけ フリフリがたくさんついててすっごくかわいかったよ」

虎徹「ほら」ビシッ

宇希「ん〜 それって普通じゃないか? なぁひづめ」

ひづめ「そうですね、私も兄がたまに小物を作ってくださるのでそれと同じじゃないでしょうか」

虎徹「ぐっ! いつもは宇希ちゃんがツッコミ側なのに、花和ちゃんもいないし負担が…」ハァハァ

虎徹「兎和ちゃ〜ん! たすけてよー」グッ

兎和「…無理です 私には荷が重すぎて入る自信がないですし」カキカキ

宇希『兎和はなんかキラキラしてスケッチブックに書いてるな…』

虎徹「とーわーちゃん」グイグイ

兎和「虎徹先輩、揺らさないでくださいうまく描けません」ムッ

虎徹「あっ… すいません…」

宇希「…兎和は漫画のこととなるとなかなか強情だな」

ひづめ「皆さん! 話を戻しますよ」パンパン

6 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:05:34 ID:NcQ/aqAc5C
こはね「あれ? 最初は何のはなしだったっけ?」

宇希「ひづめが最初話したことは、ひづめの誕生日に花和が無理して高い買い物をするんじゃないかって心配してる、っていう話だな」

こはね「あれ? でもなんでそんなこと心配しているの?」

宇希「それは、花和の誕生日にみんなで髪飾りをプレゼントしたから、それに見合うものを用意したくなる気持ちはわかるからな そんなことをひづめは私たちに相談しているわけだな だよな、ひづめ」

ひづめ「そ、そうですね 私が言いたかったことすべて言われてしましましたね」

虎徹「宇希ちゃんがまとめてるけど、宇希ちゃんのせいでこんがらがったんだけどね」ジトー

宇希「うっ、 ごめん…」

こはね「で、ひづめ 具体的に私たちは何をすればいいの?」

ひづめ「そうですね…」

7 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:06:40 ID:NcQ/aqAc5C
〜〜

花和『う〜ん ひづめの誕生日プレゼント、何がいいのかしら』ザッザッ

花和「あたしの誕生日には髪飾りをプレゼントしていただいて、そのお返しに見合うものが良いのだけど」ザッザッ

花和『まぁいいわ! ひづめの誕生日までは2週間あることだしコルクの店にでもよって考えようかしら』タッタッタ

―――――
[コルクの店]

コルク「いらっしゃい 花和」カランカラン

花和「こんにちは、コルク」キョロキョロ

コルク「花和、すまない…」

花和「なによ、いきなりあやまって」

コルク「花和たちが前欲しがっていたポッキィはさっき完売した…」

花和「いやいや!! きょ、今日はポッキィは目当てじゃないから大丈夫よ…」///

コルク「ならよかった… では用件は?」

花和「う〜ん なにかいいものがあったらいいかなってふらっと寄ったの…」

8 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:07:26 ID:NcQ/aqAc5C
??「お邪魔する、店長! 貴方の話を聞きたくて来た」カランカラン

コルク「花和」チラッ

花和「うん」コクッ

コルク「いらっしゃい 用件は」

??「店長殿、貴重な素材が出たという噂を聞いて、貴方の話を直接聞きに来た」

花和『貴重な素材?』

??「1番欲しいものに導いてくれる鉱物についてだ」

コルク「…確かに知ってる」

??「それを教えていただけないか もちろんただとはいかないだろうが」

コルク「では、商談」

??「そこの君」

花和「? 私ですか」

??「ああ すまないが席を開けて頂けないだろうか」

花和「…えっと」

9 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:08:56 ID:NcQ/aqAc5C
??「?」

花和「…あ、あの! 横から失礼かもしれませんが、私もそのお話聞かせていただけないでしょうか? もちろんお金は払います!」

??「う〜ん お金が浮くのはいいが…」

??「…店長殿は良いのか」チラッ

コルク「花和は常連だから問題ない、口は堅いことは保証する」

ロザリア「ふっ、承知した 私の名は ‘ロザリア‘ 貴女の名前は?」

花和「はい、私の名前は牛久花和です」

ロザリア「花和か、よろしく!」

花和「はい! よろしくお願いします」

コルク「では本題を… 珍しい素材の名前は“角柱”と呼ばれている」

ロザリア「角柱? 本当にそんな名前なのか…」

コルク「そう、話は続ける その“角柱“が里から北にある大峡谷にあるという情報を掴んだ」

ロザリア「そこか、あそこは強い魔物がうようよしているところだな、そこにあるのは納得と言えば納得か」

ロザリア「具体的な場所は見当がついているのか?」

コルク「もちろん、商人の情報網を舐めないで 地図を取ってくるから席を外す」サッ

花和『行っちゃった…』

10 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:09:52 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「なぁ、花和 君はどうして“角柱”だっけ、それを求めるんだい」

花和「えっと… 大切な人の誕生日で喜ぶ顔を見たいからですかね…」

ロザリア「ほう、ならその大切な人も今幸せだろうね」

花和「あの!ロザリアさんはどうしてその角柱がほしいんですか?」

ロザリア「私は求めているものがなかなか見つからなくて、それを探すためにね」

花和「そうなんですね!」

ロザリア「ああ! 今からワクワクしてるよ」

コルク「お待たせ」パラッ

11 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:10:48 ID:NcQ/aqAc5C
コルク「ここが里の場所、で峡谷がこっち そして峡谷の地図」ペラッ

ロザリア「ふうむ 里からはあまり離れていないが、かなりの悪路だな」

花和「そうですね、複雑に入り組んでいて時間がかかりそうです」

花和「峡谷の中もかなり高低差があったり危険な場所みたいですね」

コルク「この地図で印をつけた場所が目的地」キュッ

ロザリア「最深部か… 情報提供ありがとう、これで足りるかな」チャリン

花和「私も」チャリン

コルク「…うん、問題ない 商談成立」

ロザリア「じゃあ、用事も終わったし外行こうか花和」

花和「はい!」

コルク「またの来店を待っている」カランカラン

12 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:12:22 ID:NcQ/aqAc5C
―――――

ロザリア「ふ〜う 終わったわね、花和」

花和『あれ? なんだか雰囲気が柔らかくなったような』

花和「あの、ロザリアさん?」

ロザリア「ん?ああ! ロザリアでいいですよ 緊張しながらお店に入ったから気持ちが切り替えられなくて、変なテンションで話しかけちゃったから誤解を生んじゃったわね」

花和「えっ! なんか雰囲気が違いすぎるわね」

ロザリア「言わないでくださいよ 今思い出しただけでも恥ずかしい…」///

花和「なんだかちょっと雰囲気がカンナさんに似ていたわね」

ロザリア「…実は堂々としたカンナさんにあこがれていて 気合を入れようとするとあんな感じになっちゃうんです」///

13 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:13:43 ID:NcQ/aqAc5C
花和「へぇ〜 そういえばロザリアはここら辺に住んでるの? あなたのような子はあまり里では見ないから」

ロザリア「う〜ん 探し物を探す途中なので一定の住居というものはないですね」

ロザリア「普段は山とかで獣を狩ったりして、あまり里にいないからですかね」

花和「確かに服とかも結構丈夫そうな見た目だものね」

ロザリア「そうですね、あと山以外では、今は師匠のところで稽古をつけてもらっています」

花和「あなたが言う師匠っていうのは?」

ロザリア「勇者ライネですね」

花和「ライネさんに稽古をねぇ…」

ロザリア「? なんですか?」

花和「ねぇ 師匠とどんな稽古してるの?」

ロザリア「どんな?ですか… え〜っと、まずは基礎レッスンですね 剣の素振りや剣技の指導をしてもらって」

ロザリア「それが終わったら軽い打ち込みとして“スーパーかかしくん“を2体くらい倒して」

花和「うん…」

14 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:14:52 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「その次に師匠との模擬戦です」

花和「え!? 師匠と戦うの?」

ロザリア「そうですね、最初は目隠し+足枷+手かせ+耳栓の状態で戦いましたね」

花和「聞かなくてもわかるけど、付けたのは…」

ロザリア「師匠ですね 私は抜き身の剣+補助魔法をかけて戦いました」

ロザリア「結果は師匠に完膚なきまでにボコボコにされました」

花和『っ… やっぱりライネさんは強すぎるわ』

ロザリア「そもそも、攻撃しても剣が周りの大気に押し戻されるんですからね、全く勝ち目がありませんでしたよ 何度も死のイメージが浮かびましたもん」

ロザリア「今でも目隠しと耳栓を取るに至っていないので、まだまだ精進が足りませんね」

花和『話をきいててわかったけど、この子も相当強いわよね』

ロザリア「そういえば、花和も結構強いよね それに何か別の力も感じるし」スンスン

花和「ちょっ、何するの!」///

15 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:15:41 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「あっ!いきなりごめんね 相手の匂いを嗅ぐと大体のことか分かるからつい」

花和「なんか変態的な特殊能力ね…」

ロザリア「うん… 癖になっちゃって 気を悪くしちゃったかな…」ウルウル

花和「ううん、気にしてないわ でも少し気になったことがあるわ」

ロザリア「ん??」

花和「師匠以外で強い人っていたのかしら?」

ロザリア「そうだね〜 う〜ん… ピンクの髪の子は師匠に迫るくらい強いと感じたね」

花和「そうなのね」

花和『ふふっ、うちの部長も入っているといいわね』

16 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:16:46 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「あっ! もうこんな時間だ」チラッ

花和「話に夢中になってしまったわね」

ロザリア「あっ!そうだ 今週末に峡谷に行こうと思っているけど、一緒に行ってくれないかな? 一人だと心細くて…」///

花和「ええ、いいわよ」

ロザリア「え!? ほんと! やったー! じゃあ週末の朝5時に里の北のゲートに集合でどうかな?」パーッ

花和「いいわ、あたしもロザリアと一緒に行けて心強いわ」

ロザリア「また今度ね」

花和「ええ、また今度」

〜〜

17 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:17:37 ID:NcQ/aqAc5C
[チアアップハイスクール]

花和「ただいまー」

ひづめ「!? おかえりなさい、花和さん」ドドド

花和「? どうしたんですかそんなに慌てて」

ひづめ「いえ、少し花和さんの帰りが遅かったので迎えに行こうと準備をしていたので…」

花和『ひづめに心配をかけるなんてあたしのバカ! でも週末にはロザリアと一緒に峡谷に行くことになるしどうしたらいいかしら?』

花和「すみません ちょっと買い物中のおしゃべりに夢中になっていつも以上に時間がかかってしまったんです…」

ひづめ「そうなのですか… 私も心配しすぎでしたね、ご飯ができているので食べましょうか、今日は麻婆豆腐です」

花和「麻婆豆腐ですか! 楽しみです」

……….

18 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:18:44 ID:NcQ/aqAc5C
[週末]
11/26(土) 04:45

花和『みんなには前日に説明したけれど、みんながまだ寝ているときに出発するのは罪悪感があるわね。 約束の時間まではまだ時間があるけれど、ロザリアはもう来ているかしら』

花和『空気が冷たくてもう冬ね、太陽もまだ出ていないし里も静まり返っているし寂しさすらかんじるわ …! 門に人影があるわね』

花和「おーい! ロザリア?」

ロザリア「その声は花和―! こっちだよ!」タッタッタ

花和「合流ね、って!すごい格好ね 寒くないの?」


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19 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:19:41 ID:NcQ/aqAc5C


ロザリア「ああ、この装備? これ自体に魔力が付与されているから案外寒くないんだよ、それに一番戦いに集中できるんだよね」

花和『そういえばロザリアはライネさんに師事しているんだったわ、ならこの格好はライネさんリスペクトなのかしら』

花和「へ〜 あっ!そうだ、集合までまだ10分くらいあるけど早かったわね」

ロザリア「当然、というか30分前からここにいたよ 楽しみすぎて」キラキラ

花和「ふふっ」

花和『なんかかわいいわね、初対面の印象とのギャップもあるけれど。多分あたしと歳はあんまり変わらないようなきがするわ』

ロザリア「え〜 なんで笑ったの〜 花和」グイグイ

花和「も〜 揺らさないの さっ、行くわよ」パッ

ロザリア「そ、そうだね、とりあえず前日に話し合った通り結構過酷になるからね、覚悟しておかないと」

20 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:20:27 ID:NcQ/aqAc5C
花和「コルクにもらった地図は最新のものだから、順路に関しては問題ないと思うけど道中が魔物の巣になっているからきをつけなくちゃね」

ロザリア「でも花和は強いから心配ないね、私も微力ながら一緒に戦うよ」

花和「そうね、心強いわ」

花和『どう考えてもあたしよりも強いと思うけど…』

ロザリア「魔物につかまらなければ、半日でつきそうな距離だけど かなり厄介な魔物がひしめいていたからね」

花和「そうね、ロザリアの事前調査で物理攻撃が効かない魔物がたくさんいるから、ちゃんと魔法攻撃用のクリスタルを持ってきたわよ」キラッ

ロザリア「わーっ! ありがとー! 私は補助魔法くらいしか使えないから本当に助かっちゃうよ」ピョンピョン

花和「お安い御用よ」

ロザリア「花和、このまま歩いていても確実に時間がかかっちゃうから補助魔法をかけて足を速くするよ」

花和「わかったわ」

21 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:21:16 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「よーし!『ファスト』」ピロロ

花和「わっ!すごい! 力が湧いてくる」

ロザリア「花和、予定だとお昼くらいには魔物の巣の近くに行けると思うけど大丈夫?」

花和「いいわよ、あなたの魔法のおかげで予定より早くつきそうだものね」

ロザリア「まぁ、そんな万能でもないんだけどね」

花和「やっぱり、効果時間が短かったりするの?」

ロザリア「いや、そんなんじゃないけど、使うとおなかの減りが早くなる気がするんだよね」

花和「へぇ〜 そんなリスクがあるのね それってロザリアだけがなるのそれともかけられた全員がおなかが減りやすくなるの?」

ロザリア「う〜ん それがよくわからないんだよね 師匠がしきりに“ファスト”をかけてほしいって頼んでくるから他人には影響がないんじゃないかな あっ、かけた魔法の名前がファストっていうんだよ」

花和「そ、そうなのね…」

花和『割とRPGでよく聞くような魔法名ね、あたしたちは雰囲気で魔法を使っているけど、こっちの世界的にはどういう扱いなのかしら』

ロザリア「ちなみに効果は大体1時間続くよ」

花和「わかったわ、何か異常があったら教えるわ」

22 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:21:55 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「ふふっ」ブンブン

花和「?? どうしたの?急に」

ロザリア「いや、普段師匠といるとき以外はひとりでいるからなんか楽しくて」

花和「もう、ロザリア」ポンポン

ロザリア「花和!私の方が背は高いんだからね!」///

花和「はいはい」


〜三時間後〜

花和「里を出発しておよそ三時間ね だいぶ景色が変わってきたわね」

ロザリア「そうだね、ここからは魔物が徘徊しているところを通り抜けるから注意しないとね」

花和「ロザリアは大丈夫なの?」

ロザリア「ん? 何が?」

花和「三回“ファスト”を唱えているけどお腹は空いていないの?」

23 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:22:45 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「ああ、大丈夫だよ 空腹感は慣れてるから、それにあと2時間もすれば魔物の巣の近くにつくからそこまでは我慢かな」

花和「もう、無理しないの おにぎりなら動きながら食べられるでしょ」パッ

ロザリア「これって花和のお昼でしょ 受け取れないよ」

花和「まったく 無理しないの  それにあたしのご飯が食べられないのかしら」ゴゴゴ

ロザリア「… 食べさせていただきます」ピシッ

花和「はい、あ〜ん」

ロザリア「ちょっと、私は子供じゃないんだからひとりで食べられるよ」グッ

花和「ほら、文句言わないの」グイッ

ロザリア「… あ〜ん」パクッ

ロザリア「うん! おいしい!!」

花和「当然よ」

ロザリア「よ〜し 元気出てきたよ」

花和「それはよかったわね、あとはお昼の時に取っておくわね」

ロザリア「えっ! また食べられるの」ジュルリ

花和「頑張っているからね、あたしからの労いよ」

ロザリア「よ〜し あと2時間頑張ろ〜!!」

24 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:23:30 ID:NcQ/aqAc5C
〜2時間後〜

ロザリア「花和、やっと目的地が見えてきたよ そこの広場で休憩しようよ」

花和「ふ〜 何とかここまで来たわね」ハァハァ

ロザリア「花和、だいじょうぶ? ずいぶんと息をきらしてるけど…」

花和「ええ、大丈夫よ 一応の目的地の前だから少し気が緩んだだけよ」

ロザリア「そうならいいけど… じゃあ早速ご飯を作るね 花和が持ってきてくれたお弁当もあるから、そんなに作らなくてもいいかな」

花和「そうね、地図によると近くに川が流れているみたいだから水を汲んでくるわね」

ロザリア「うん、わかったけど、魔物の巣が近いから十分注意してね」

花和「わかっているわよ、じゃあ行ってくるわね」

ロザリア「行ってらっしゃい」

25 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:24:14 ID:NcQ/aqAc5C
〜〜

花和『はぁ〜 めっちゃ疲れたわ 「ファスト」かなりお腹が減るわね まぁ、ロザリアの方があたしより2倍くらい減ってそうだから二人でいって正解だったわね、これ以上の人数で行くと彼女が干上がっちゃうわ』

花和『みんなには1日出かけることは伝えていたけど、目的は伝えていないからひづめはどう思っているのかしら ひづめには少し心配をかけてしまっているから終わったらちゃんと説明しないと』

花和『それにしても、ここら辺はもうほとんど草木が生えていないわね 目的の峡谷が近いんでしょうけどかなり過酷な環境ね それにそこにある‘角柱’はどんなものなのかしら コルクやロザリアの話しぶりに的にすごいものであることは確かなのだけれど、どうやって欲しいものに導いてくれるのかしら? 知りたいことだらけね 水を汲み終わったらロザリアに聞いてみようかしら』



花和『川についたわね ふ〜ん、なかなかきれいな川じゃない、透き通っていて直接でも飲めちゃいそう。 さっ、さっさと汲んで…あとは一応持ってきた“魔王のぶき”を使って消毒を…』ティロリロ

花和『うん、いいわね じゃあロザリアのところに戻ろうかしら』

〜〜

26 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:25:12 ID:NcQ/aqAc5C
花和「ロザリア〜! 戻ったわよ」

ロザリア「あっ! 花和お疲れ、カレーの準備できてるよ」

花和「う〜ん、スパイスの匂いね それにしても準備が早いわね」

ロザリア「師匠がよくカレーを作ってくれるからね、私も作り方を覚えて作りまくってるからね もう師匠に迫るくらいにはおいしい自身があるよ」

花和「へぇ〜 それは楽しみね あっ!そうあたしも何か手伝えることはあるかしら?」

ロザリア「う〜ん… じゃあ、野菜を切ってサラダにしてほしいかな」

花和「わかったわ、エトワリアに来てそこそこ料理をしてきたし、あたしの実力を見なさい」シャッシャッシャッ

ロザリア「おお、はやいね それに滑らかな切り口」

花和「はい、終わったわよ」

ロザリア「ありがとう! 野菜はいため終わったから、カレー粉と水を入れて完成までは待機だね」

花和「もうカレーのいい匂いがしているわね」

ロザリア「そうだね〜 あと少しすれば食べられるから気長にね」

ロザリア「そうだ! 私に食べさせてくれたおにぎりは何個あるの?」

27 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:27:17 ID:NcQ/aqAc5C
花和「え〜っと ロザリアが二時間前に食べた1個を入れて… 6個持ってきたから分け合って食べましょ」

ロザリア「ほんと! 嬉しいな、本当においしかったからまた食べられるなんて」ブンブン

花和「まったく、大げさよ」

ロザリア「いいや、あのおにぎりはなんだかポカポカするような不思議な感覚になるくらいおいしいんだよ!」

花和「もう、言いすぎよ ちょっと暑いじゃない」///

ロザリア「あっ! ごめんちょっと近すぎたね」

花和「はい、おにぎりよ よく噛んで食べなさいね」ガサゴソ

ロザリア「ありがと〜 うん、こっちもカレーができてるね 花和、カレーをよそうから食器取って」

花和「おっけ〜 はい、ロザリア」

ロザリア「ありがと、花和はどのくらいほしい?」

花和「え〜っと、このお皿に並々注いでくれればいいわ あと具は多めによそってくれないかしら」

ロザリア「うん、わかった」パカッ

28 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:28:56 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「う〜ん カレーのいい匂いがあたりに拡散してるね うん!とろみもいい感じについてるし今回は大成功だね」

花和「ロザリア? 気になったんだけどこの匂いで魔物とかが寄ってこないの?」

ロザリア「はい! 花和」

花和「ああ、ありがと」

ロザリア「ああ、魔物のことは問題ないよ 魔物が嫌がる香草をカレーに入れているから襲われる心配は皆無だよ!」

花和「そう、それなら心置きなく食事を楽しめるわね」

ロザリア「うんうん! それにそれを入れるとカレーに爽やかな風味が追加されてさらにおいしくなるんだよ!」

花和「それじゃあ、いただきましょうか」

ロザリア「そうだね、じゃあ『女神ソラに感謝を込めて』」パクッ

花和「いただきます」パクッ

………

花和「…ナニコレ」ボソッ

29 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:29:59 ID:NcQ/aqAc5C



ロザリア「ん? 花和どうしたの」

ロザリア「あっ! ごめん!! 私の好みに合わせて辛めに作っちゃったから口に合わなかった… 花和…?」


花和「なにこれ!! すっごくおいしいんだけど!!」

花和『一瞬喉が焼けるような辛さが来たと思ったらすぐに風が吹き抜けたようなさわやかさが鼻を抜けていく なんておいしいの!』

花和「ロザリア!!」

ロザリア「へ? な、なんでしょうか!?」

花和「このカレーは師匠を超えているわよ」バッ

ロザリア「ちょっ! 花和近いよ」///

花和「ああ… ごめんなさい、少し興奮しすぎたわね カレーはみんなで食べるから基本は甘口でいつもトッピングで辛くしているから」

ロザリア「いいよ、私が作ったご飯でこんなに喜んでくれるなんて思ってもみなかったから」

花和「うん、うん本当においしいわ」パクパク

30 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:31:00 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「なんか花和の食べっぷりを見てると疲れなんか吹っ飛んだよ」

花和「ロザリアもいっぱい食べないといけないでしょ、あたしの分のおにぎりをあげるわ」

ロザリア「いいの? …じゃあお言葉に甘えて…」

〜食後〜

花和「ねぇ、今日の夕ご飯もカレーがいいんだけどいけるかしら?」

ロザリア「いけるけど…お肉はすべて使っちゃったから獣を狩らないといけないね」

花和「獣ね… うん!あたしのできる範囲でやるわ」

ロザリア「心強いけど、花和はいつも里にいるんでしょ? なら解体は私がやるから罠を作ってくれればいいかな」

花和「わかったわ」

ロザリア「はい、これが罠づくりの指南書だよ 20ページに書いてある罠を作ってくれるかな たぶん初心者でも30分くらいで作れると思うからよろしく」

花和『ロザリア、かわいい顔してかなりワイルドよね…』

ロザリア「さーて、食後に動くのは得策でないから少し仮眠を取ろうかな 花和も少しは寝た方がいいよ、ここまでノンストップで来たからね」

花和「香草がまだ残っているし、安全なうちに寝るのは得策ね うん、じゃあお休み」

ロザリア「お休み 大体1時間後に広場に集合しようね」

31 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:31:56 ID:NcQ/aqAc5C
[里]

ひづめ「なんだか嫌な予感がします…」

宇希「どうした?」

ひづめ「花和さんのことです… 状況があの時と似ていて…」

こはね「ん〜 確かにね…」

ひづめ「そうです、花和さんが第二の「うきちゃん」さんになるのではないかと恐れているのです」

宇希「ひづめ、あの時ことをそんな名前で呼んでいたのか?」

虎徹「私もそう呼んでいたよ」

宇希「虎徹もか…」

宇希「まぁ!いいや で、花和が危機的状況になっていそうってことだよな」

虎徹「でも、花和ちゃんの場所が正確にわからない限りは難しいよね」

宇希「ひづめの心配しすぎってこともあるし、夜には連絡くれるって言ってたしそんな心配しなくていいんじゃないかな」

こはね「そうだね、ここは宇希の言う通りのんびり待とうよ」

ひづめ「そ、そうですね 私の心配が杞憂に終わってくれれば良いのですが…」

32 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:32:29 ID:NcQ/aqAc5C
〜〜
〜1時間後〜

花和「ロザリア、おはよう」

ロザリア「うん、おはよう だいぶお腹が軽くなったしそろそろ出発しよう!」

花和「地図によるとここから道なりに進むと魔物の巣が道を塞いでいるようね」

ロザリア「ここから大回りすると、とんでもなく時間がかかっちゃうから突っ切るのが最善! よし行こう」タッタッタ

花和「出発ね」タッタッタ

花和「そうだわ、さっきロザリアが言っていた罠を作っておいたわ」トリダシ

ロザリア「おお!早いね ふむふむ、出来もなかなかだしかなり良いよ」

花和「それにしても小さい罠だけれどこれで何を捕らえるの?」

ロザリア「とる獲物は、「キョウコクウサギ」ていう‘うさぎ’だね そいつの肉がなかなかおいしいってはなしで密かに楽しみにしていたんだよね」

花和「へぇ〜」

花和『うさぎを食べるのね、少し気が引けるけどあたしたちが飢えない為だものね、覚悟を決めないと』

ロザリア「ただ、とんでもなく凶暴らしくてね、指や耳、はたまた体の半分を一瞬でかじり取られたってはなしが「キョウコクウサギ」関連でよく上がるんだよね」

花和「へ、へぇ〜」

花和『前言撤回! 別の意味で覚悟を決めないといけなそうね』

33 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:33:19 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「ほんと、魔物だけでなく小動物にも警戒しなくちゃいけないから大変だよね まぁ、罠で捕らえるから問題ないけどね」

花和「そ、そうね…」

花和『うわ! 一気にこの罠の信頼度が低下したけど、本当に大丈夫なのかしら?』

花和「ちょっと、ロザリア!」

ロザリア「ん? なに」

花和「参考までに聞きたいんだけど ほかに峡谷にはどんな生き物がいるの?」

ロザリア「生き物? う〜ん、そうだなぁ… 「ヒトクイブタ」とか「デススコーピオン」とか「カワハギ」とかかな?」

花和「ひぃ〜 めっちゃ名前が怖いじゃない」

ロザリア「ははっ! 大丈夫だよ、花和の強さだと自分から向かわない限りは襲ってこないよ それに、獣は積極的に人間を襲おうとしないからね」

花和「そんな怖い名前だらけなら「キョウコクウサギ」も何か別の意味があるんじゃないのかしら」

34 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:34:25 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「う〜ん… 名前の由来はあんまりわからないんだよね、コルクから借りた稀覯本に書いてあって、その本の写しを貰ってるから見てみて はい、どうぞ」

花和「ああ、ありがと」ペラッ

ロザリア「本文は古代エトワリア語で書いてあるから読めないけど、ちゃんと挿絵と翻訳があるから安心して 「キョウコクウサギ」は50ページにあるよ」

花和『あれ………? 日本語?っぽいけど全く読めないわね』

花和「50ページ…」ハラパラ

花和「あったわね「キョウコクウサギ」……………」

花和「確かに普通のうさぎっぽい見た目だけれど、挿絵に“叫哭兎”かしら?書いてあるわね」

ロザリア「へ〜 花和はその文字がよめるの!」

花和「う〜ん 文の意味は全く分からないけど単語だけなら」

ロザリア「すごいね! 単語だけでもわかるなんて、なんて書いてあるの?」

花和「なんか、やたらと物騒な単語があるけど……… 「キョウコクウサギ」の下に“美味”つまりおいしいと書いてあるわね」

35 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:36:02 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「おお! ならこの翻訳の精度はかなり良いということだよね」グイグイ

花和「ちょっと、揺らさないで…」パラパラ

花和「あっ! 一番最後のページにたぶん著者が書いてあるわね」

ロザリア「そうなの? ならこんな素晴らしいものを書いてくれた著者には感謝したいね」

花和「え〜と、著者は“花梨”とかいてあるわね、あとほかの人もいるけど“迦・・”読めないわね…」

ロザリア「う〜ん 墨で消されたみたいになってるね」

花和「まぁ、古代エトワリアの文字で書かれているということは、たぶん著者は大昔の人で会うことはできないと思うし気にすることないんじゃない」

ロザリア「それもそうだね、そんなおしゃべりしている間に魔物の巣についたね」

花和「ここを越えれば目的の大峡谷はすぐそばね」

ロザリア「そうだけど油断しないでよ、ここの魔物はかなり強いからね」

花和「わかってるわよ、じゃあ行きましょうか」

36 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:37:09 ID:NcQ/aqAc5C
…………

ロザリア「魔物の巣に入ってから10分たつけど、そこら中から魔物の匂いがする…」

花和「まったく!一時も油断できないわね、さっきも後ろを何かが通ったし…」

ロザリア「私たちの近くに寄ってくる魔物は比較的弱い傾向があるからとにかく
隙は見せないで!」ザッザッ

花和『ロザリアは頼もしいわね、普段は少し抜けていたりかわいいところがあるのに、今は彼女がいるだけで安心感が半端ではないわ』

ロザリア「ちょっと、花和」

花和「? なに?」

ロザリア「そこの木が見える?」

花和「ええ、何か模様のようなものがあるわね」

ロザリア「そう、あれはこの巣の支配者「バクダングリズリー」の縄張りであることをアピールするマークだね」

花和「それが前言ってた物理攻撃を無効にする魔物?」

37 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:38:37 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「それとは違うけど、ヤツの血は発火性があるから似たようなものだけど、返り血を浴びたら瞬く間に窒息させられて死ぬから気を付けてね」

花和「わかったわ」ブルル

ロザリア「ちなみに物理攻撃を無効化してくるのは「パールスラッグ」っていう巨大なナメクジだよ」

花和「ナメクジ!? 出会ったら最悪ね 魔法使えなかったら諦めて逃げを選択するわ」

ロザリア「ただ、案外かわいい見た目をしているらしいよ」

花和「かわいらしくてもねぇ…」

ロザリア「まあ、まあ…って」

??「グルルルル」

ロザリア「噂をすればかな ひぃ、ふぅ、み…」クンクン

ロザリア「ざっと10体ってところか」

花和「もう、さっき言ってた巨大なナメクジもいるじゃない ちょっとかわいいのがムカつくわね」

ロザリア「さぁ、おしゃべりはここまでだね 花和、ナメクジは任せた 私はグリズリーをやる」

花和「ええ、任せて!」

ロザリア「最初っから本気だよ!!『アサルト』」

花和「ええ、ナメクジ殲滅ね!『エクストラ・アウェイク』」

…………

38 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:39:36 ID:NcQ/aqAc5C
花和「はぁはぁ… あと2体ね… ロザリアは!!」

ロザリア「はぁ… こっちはあと3体、もう少しで片付く… “エクセキューション”!!」

グリズリー「ギュルワーーーーーー!!」スパッ

グリズリー「…」バタン

花和『このナメクジも相当強いわね、与えたダメージがすぐに回復して、倒しずらいことこの上ない』

花和「まったく、ロザリアが頑張っているのにあたしが弱気になっちゃだめよね“スター・シュート”」

ナメクジ「ズズズズズズズ」ジューッ

花和「はぁ… 何とか全部倒したわね…」

ロザリア「お疲れ〜 ふぅ〜、何とか倒すことができたね 」

39 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:40:51 ID:NcQ/aqAc5C
花和「ほんと疲れたわよ、普段戦っている魔物とは比較にならないくらい強いのは予想外だったわ」

ロザリア「それは私も思ったんだよね、この巣全体の強さが上がっているみたい」

花和「何か原因があるのかしら?」

ロザリア「まぁ、それは歩きながら話そうか この調子だとここに長くとどまるとヤバい予感がするし」

花和「そうね、さっさとこんな陰気臭い場所からおさらばしたいわね」ザッ

〜〜

ロザリア「で、さっきの続きだけど魔物が強くなってる理由だけど、奥に行けばわかるかもね」

花和「奥、つまり峡谷に何かがあるってことね」

ロザリア「私たちが狙ってる「角柱」も関係あるかもね」

花和「もしかして、ドラゴンが居たりなんてね」

ロザリア「………ドラゴン…?」


花和「…ロザリア、どうしたの?」



ロザリア「…! ああ、ごめんちょっと考えてて」

40 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:43:01 ID:NcQ/aqAc5C
花和「もう、しっかりしてよね、あなたが倒れたらあたしももれなくお陀仏よ」

ロザリア「私も花和が倒れたら同じ運命を辿るだろうね つまりは運命共同体だね!」

花和「ふん! まあ、あたしはロザリアとは運命を共にする気はないからしっかりやりなさいよ」

ロザリア「まったくひどいな〜 右の草陰に「トキシフロッグ」がいること教えないよ」

花和「はいはい、戦闘準備ね」

ロザリア「ちょっとまって」コソッ

花和「ん? なによ」コソッ

ロザリア「私が倒してくるから待ってて『サイレント・ステップ』」シュン

花和『音が消えた… それにしてもロザリアはやれることが豊富ね、あたしはひづめと一緒にいないと効果を発揮しない技が多いから彼女の力になれてるかわからないけど…』


トントン


花和「ん? なに?」クルッ

ロザリア「わぁ! 戻ったよ」

花和「うわっ!」ガスッ

41 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:43:48 ID:NcQ/aqAc5C
ロザリア「痛っ!! 何も殴ることないじゃん!」ナミダメ

花和「あっ、ごめん ついびっくりして」

ロザリア「…うん、私もちょっと調子に乗っちゃってたね ごめん」

花和「まあ、いいわ、先を急ぎましょう カエルにナメクジと気持ち悪い魔物がたくさんいて、一刻も早く抜けることを考えているわ」

ロザリア「おお、それは幸運だったね さっきの倒したカエルは、敵を見つけると騒いで毒をまき散らしながら捕食者を呼び寄せる習性があるから先手で倒すことが必要なんだよ 、そのうえ毒で奴は狙われないから悠々と逃げていく」

花和「へぇ〜 っていうかそんな大事な情報を小出しにするんじゃないわよ!!」

ロザリア「えへへっ、その方が面白いかなぁ〜って」

花和「せっかくかっこいいって思ってたのに台無しね」

42 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:44:26 ID:NcQ/aqAc5C
花和『…それにしてもロザリアの様子が少しおかしいわね、さっきまでパタパタと尻尾がかわいらしく動いていたのに… 「ドラゴン」と言った時に変な反応をしていたからそれかしら?』

花和「あの…ロザリア」

ロザリア「さっ、もうすぐで大峡谷だよ 運が良ければもう魔物と会わずに抜けられると思うから」

花和「…そうね、いきましょう」

ロザリア「よーし! じゃあ、しゅっぱーつ!!」

花和『まったく、誤魔化しかたがまるで“誰かさん”みたいね、でも確信が持てないからしばらくは様子見がいいわね』

…………

43 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:45:59 ID:NcQ/aqAc5C

花和「…ロザリア、おにぎりがひとつ残ってるんだけど食べるかしら?」

ロザリア「… えっ! ほんと!! 食べる食べる!」

花和「はい、どうぞ」

ロザリア「わぁ! ありがとー」モグモグパクパク

花和「ふふっ、良い食べっぷりね」

ロザリア「ふぅ…ごめんね気を遣わせて」

花和「!? な、なんのことかしら…」

ロザリア「匂いでわかるんだ、花和の大体の感情が」

花和「…そういえばロザリアと初めて会ったときにそんなこと言ってたわね」

ロザリア「大丈夫だよ、花和が気にすることはないから…」

花和「まったくなに言っんの!」ベシッ

ロザリア「痛っ! 何すんの!」

花和「まったく、うぬぼれが強いわよ あたしはあんたがお腹がすいてると思っておにぎりをあげたの! それと話したくないことは言わなくていいけど、悩みがあるなら相談に乗るわ 仲間じゃないの」

ロザリア「仲間… そうか…そうだよね!!」ブンブン

花和「ん? 何よ」

ロザリア「いや、なんかね わかったよ」グイグイ

花和「暑っ苦しいから離れなさい」

ロザリア「ごめんごめん 悩みがあるんだけと聞いてくれるかな?」

44 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:46:46 ID:NcQ/aqAc5C
花和「それはお安い御用だけど…」

ロザリア「だけど…」

花和「まずは目の前の魔物を倒してからね」

グリズリー「グギャガギャーー!!」

花和「さぁ! 片付けるわよ、ロザリア!!」

ロザリア「は、はいっ!!」

〜〜

花和「“ライジング・ショット” ロザリア!」

グリズリー「グガーーー」バチバチ

ロザリア「了解! “クラッシュ”!!」

グリズリー「ガーー」バタン

45 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/16 20:47:12 ID:NcQ/aqAc5C
花和「ナイス! ロザリア さっきよりキレが増してるんじゃない?」

ロザリア「花和の援護があってこそだよ」

花和「怪我はないかしら?」

ロザリア「いや、まったくないね 完全勝利だよ」

花和「ふぅ… なんとかなったわね、もう目と鼻の先に峡谷の岩肌が見えるし、ひとつ目的達成ね」

ロザリア「うん! そうだね あっ!そうだ花和、さっきの相談“角柱”を取った後でいいかな?」

花和「ええ、いいわよ」

ロザリア「ありがとう、実はまだ言う準備ができていなくて…」

花和「わかったわ さぁ!行きましょうか、大峡谷へ」

[前編 完]

46 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/16 20:48:18 ID:NcQ/aqAc5C

花和とロザリアの出会い〜大峡谷突入までが前編です
前編だけでも1作品くらいの長さになってしまいました、オリジナルキャラクターの設定をノリノリで考えていたのでそれに比例して長くなったのかもしれません

さて花和たちは無事に“角柱”を手に入れることはできるのでしょうか、そしてロザリアが花和に相談したいこととは…
次の更新は1週間後を予定しています
では、次の更新でお会いしましょう!

ここで現在公開できるロザリアの設定を載せておきます

―――――

名前:ロザリア  歳:16歳 身長:166cm
金髪紫眼の少女、匂いに敏感で匂いだけで相手の状態や強さが大体わかる
ライネに師事しており、多彩な補助魔法と剣を使って戦う
性格は頑張り屋で(ライネ談:【SS】クレア「すこし目をつぶってもらえますか?」レス5より)緊張すると変な喋り方になる

[魔法]
アサルト:自身の物理攻撃と行動速度を特大アップさせる

ファスト:自他の移動速度をアップさせ、腹ペコを付与する
サイレント・ステップ:音を立てずに行動ができる(攻撃をすると解除される)

*イラストはAIに描いてもらいました
―――――

47 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/12/16 22:48:26 ID:0.M1QcqWGV
AIを使いこなしていらっしゃる…
バラみたいな名前ですが、外見、特技、使用魔法等から獣人系のキャラという感じがしますね
毎度、アニマエールの各キャラとエトワリア世界がうまく噛み合ってて良いと思います

48 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/17 21:06:22 ID:Dqsd7RZLW5
>>47
コメントありがとうございます!
ロザリアのイラストを描くために結構苦労しました。ただその過程はガチャを引いているみたいで楽しかったです。

バラの名前…もしかしてロゼリア(ポケモン)ですかね、それはあまり意識していませんでしたが、可憐な少女というところはあっていますね。

そんな愉快なロザリアと花和の珍道中をお楽しみに

49 名前:ペンギノン (あおちゃんSSの人) [age] 投稿日:2022/12/18 23:45:00 ID:6wE53suyPV
拝読しました! まさかの前中後編! 壮大な作品の予感...
前作にちゃっかり登場していたろべr... ロザリアさん、遂に本格登場! においを嗅いで相手の様子を知るって、貴方は某白髪の野生児占い師ですか?
ていうかけも! けもみみ!! めちゃくちゃかわいい!! AI君もなかなかやりおる。
会話パートもそうですが、戦闘パートの描写が個人的にすごいなと思いました。私はそういう方向性が苦手なので、純粋に見習いたいと思うばかりです。
そして、二人が読んでいた文献の著者。もしや、これはまさか...
『角柱』は果たして手に入るのか、花和さんはひづめさんを喜ばせることができるのか... などといった点もさることながら、過去作との繋がりという点でも注目せずにはいられません。
中編の更新、楽しみにしております!

... ところで、度々発生していた花和さんとロザリアさんとのいちゃいちゃ... これ、もしかしてひづめさんにばれたら修羅場コースでは...?
... 大丈夫だよね、たぶん。そういうことにしておこう。

50 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/22 22:40:34 ID:oS88IsPrMe
>>49
ペンギノンさんコメントありがとうございます!
この1週間、少し忙しくて返信する暇がありませんでした。
ただ、中編の更新は金曜日の予定からブレないので安心してください

ロザリアについてはいろいろと設定を考えているのであっ!と驚くような展開を予定しています。ロザリアは普段山で生活していたりと割とワイルドなので近いかもしれません。
戦パートを期待している貴方に朗報です!中編でも戦闘があるのでお楽しみに
文献の著者は今のところは関係はありませんが、ふとしたタイミングで出すかもしれません。

ロザリアは懐いた相手には距離が近くなるので必然的にイチャイチャしているように見えてしまうのかな?
きっとひづめもわかってくれるはず…

51 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/23 20:26:58 ID:zuDNiJQT/2
〜前編のあらすじ〜

ひづめへのプレゼントに悩んでいた花和、ふらっと寄ったコルクの店で“1番欲しいものに導いてくれる鉱物 “と言われている「角柱」を求めているロザリアと出会い、一緒に取りに行くことになった。
花和たちは魔物の巣を抜け、峡谷へ
果たして花和たちは「角柱」を手に入れることができるのか?
本編へ〜

52 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:27:52 ID:zuDNiJQT/2
[中編]


花和「わあ〜! なかなかすごい景色ね、グランドキャニオンとかもこんな感じなのかしら」

ロザリア「グランド…? なにそれ?」

花和「えっと…昔、本で読んだのよ 海の向こうにこんな景色があるってね」

ロザリア「へぇ〜 海の先かぁ、考えたこともなかったけど、私が見たこともないいろんな景色があるって考えるとワクワクするね」

花和「そうね…この景色もなかなか格別なものよ、日が傾いてきて岩壁がオレンジ色に染まってなんだか幻想的」

ロザリア「うん、一日の終わりって感じがしていいかもね でも、この景色に見惚れている時間はないよ 日が沈んだら「キョウコクウサギ」を捕まえられなくなっちゃうから急がないと」

花和「あれ、本気だったのね…」

53 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:28:32 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「そうだよ!うさぎはこの時間帯に活発になるからね、巣穴付近に罠を仕掛けておけば帰るときに自然に罠にかかってるって寸法だよ」

花和「わかったわ… じゃあ手分けして罠をおきましょうか この本によると“崖際の地面に穴を掘って巣にしている”って書いてあるし」

ロザリア「最初は一緒にやろうよ 道が入り組んでいて結構危険だし、もし「キョウコクウサギ」が襲い掛かってきても対処がしやすいと思うしね」

花和「そうね、確かに綺麗な景色に目が行きがちだけど慎重に動かないといけないわよね なんせ一瞬で指をかじり取ってくるうさぎだものね…」

「!!!!!!!!!???!??!!!」

ロザリア「あっちから何かが叫んでいる音が聞こえるからたぶん「キョウコクウサギ」が近くにいるよね」ピコピコ

54 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:29:01 ID:zuDNiJQT/2
花和「…とうとう「叫哭兎」との対面ね 心していかなきゃね」ゴクリ

ロザリア「花和ちょっと待って、今から“サイレント・ステップ”を使うから」

花和「さい…? ああ!あの技はそんな名前なのね」

ロザリア「まぁ、名前のことはいいから あれをかけると自分が出す音の一切がなくなるから、会話の為には筆談を使うね ということでハイ、メモ帳」

花和「…」カキカキ

花和<ありがと>

ロザリア「うん!」カキカキ

ロザリア<どういたしまして>

ロザリア「じゃあ『サイレント・ステップ』」

55 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:29:37 ID:zuDNiJQT/2
花和「…!!」

花和<すごいわね 大声出しても 聞こえない>

ロザリア<これで気づかれないように罠を設置して戻ってこよう>

花和<おけ>

〜〜

花和<これの効果時間はどのくらい?>

ロザリア<能動的に対象を攻撃しなければ1時間もつ>

花和<つまり誤ってこのウサギを踏んでも解除はされないのね>

ロザリア<そうだね>

花和『ならどうやって“サイレント・ステップ”を解除せずにカエルを狩れたのかしら?』

ロザリア<こちらからも音が聞こえないから注意が必要だけど、このウサギは音で獲物を探知するから相性バッチリだよ>

花和<それはいいけど、ロープを持ってきたからあなたに結んでおくわね>

ロザリア<わかった>

56 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:30:05 ID:zuDNiJQT/2
花和<これが巣穴ね>

ロザリア<さて罠を仕掛けて、クズ野菜を設置してあとは>

花和『急にナイフを取り出して何をするのかしら? …ナイフの刃を握って… !?』

花和<ちょっと、なにやってるの!!>『ボコッ』

ロザリア<?? 痛いよ! 何って、血をかけようとしただけだけど>

花和<ナイフをしまいなさい!!>

ロザリア<大丈夫だよ、自傷は解除条件に入っていないから>

花和<だから! ナイフを置きなさい!!>

ロザリア<わかったよ、「キョウコクウサギ」は“血を好む”と書いてあったからどのくらいか実験したくて>

花和<それって、その場合の“血を好む”は争いが好きみたいなニュアンスじゃないの? 翻訳の精度の問題もあるかもしれないけれど>

ロザリア<わかった、じゃあ戻ろうか>

花和<わかった>

57 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:32:16 ID:zuDNiJQT/2



ロザリア<こんな感じで罠を仕掛けて回ってくるね 私は東廻りでいくから逆をお願い>

花和<ロザリア! 無茶はしないでよ>

ロザリア<心に刻んでおくよ>

〜1時間後〜

ロザリア「おつかれ〜」

花和「ロザリア、掌を見せて」

ロザリア「? いいけど…」

花和「はぁ…よかったわ」

花和『約束を守ってくれたようね…』

ロザリア「手をまじまじと見られるなんて初めてで恥ずかしいよ」///

花和「ああ、ごめんなさい でもこれでカレーができるわね」

ロザリア「もう日が沈んでウサギも巣穴に帰ってる頃だし、捕まえているだろうな〜」ジュルリ

花和「はぁ… まぁいいわ さぁ、ウサギ狩りの開始ね!」

ロザリア「おーーー!!」

〜〜

58 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:32:57 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「いやぁ〜 大量だったね、花和!」


ロザリア「花和?」

花和「…なんて恐ろしい叫び声だったの…心臓が縮み上がったわよ!!」

ロザリア「サイレント・ステップを貫通してきたのは少し肝が冷えたけど まぁ、その後のご飯に比べたら屁でもないよ」

花和「…はぁ、おめでたいロザリアが羨ましいわよ」ドカッ

ロザリア「はいはい! 花和、休んでないの 私はウサギを解体してくるから、野菜を切って炒めておいて」

花和「ごめん、ロザリア ちょっと気分が悪くて、少し休んでていい?」

ロザリア「もう! 解体は結構大変なんだぞ、そんな悠長にやってると肉の鮮度が落ちるから、文句言わないの」プンプン

花和「えぇ… わかったわ!気持ちを切り替えて専念するわ」

ロザリア「その意気だよ じゃあ、また後で」

〜〜

59 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:33:32 ID:zuDNiJQT/2
まったく、この旅で驚きっぱなしね、見たことのない魔物、見たことのない動物、そして景色… 帰ったらひづめには誕生日プレゼント、みんなにはお土産話をたくさんしてあげられそうね。これもロザリアと出会わなければ起こらなかったことだわ、まだ彼女のことは知らないことが多いけれど、“友達”と間違いなく胸をはって言えるわ。

「!!!!!!?!?!!」

…なにやら後ろからとんでもない音が聞こえることは一切無視しましょう。
こういう時こそサイレント・ステップを使ってほしいと思うけど…
たぶん…ロザリアがウサギをと戯れているんだわ、そういうことにしておきましょう、すぐ戻ってくると思うからあたしも準備に取り掛からないといけないわね。

さぁ、まずは野菜の皮をむいて、切って、鍋に入れて、炎のオーブの下に設置して野菜を炒める。
「よし! 後はロザリアがきたらお肉を入れて煮込んでカレー粉を入れて完成ね」

〜〜

60 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:34:14 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「おつかれ〜」

花和「おつかれ、ロザリア」チラッ

花和『手がどす黒い色になっているわね…』

ロザリア「う〜ん 野菜のいい匂いが漂ってるね はい、お肉」

花和「あ、ありがと」

ロザリア「あっ!ごめん手を洗ってくるね」タタッ

花和「待って! 水はここにあるからここで手を洗ってきなさい 石鹸もあるから」

ロザリア「ありがたいね」ゴシゴシ

花和「じゃあ、お肉を入れて炒めて、水を注いでカレー粉を入れて煮込めば完成ね」

ロザリア「う〜ん! なかなかいい匂いだねフルーティーな香りもするし、何か違うスパイスをいれたの?」

花和「流石ロザリアね、実は乾燥ハバネロを刻んで炒めてみたの」

ロザリア「乾燥ハバネロ?それは舶来の品なの?」

61 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:34:35 ID:zuDNiJQT/2
花和「そうね、本当は生のハバネが良かったのだけれど、瓶詰は重いしかさばるのとで断念したわ それで乾燥タイプの辛みが強いものを買って保存しておいたの 有効活用できる機会があるなんて嬉しいわ」

ロザリア「へぇ〜 激辛かぁ〜 どんな感じなのか楽しみだね」

花和「完成するまでは少し時間があるし自由時間ね」

〜〜

62 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:35:22 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「花和、ちょっとアクセサリーを作ってみたんだけどみる?」

花和「なによ? どんなアクセサリー?」

ロザリア「さっき解体したウサギを使ったアクセサリーだよ 幸運のお守りとして有名らしいから作ってみたよ」

花和「へぇ〜… たしかにどこかでウサギは幸運の象徴とか聞いたことがあるけど」

花和『ロザリアのいままでの行い的にこの手の物はあんまり信用できないのよね… どうかまともなものでありますように』

ロザリア「えっと、「ウサギの脚」が幸運の象徴という話をどこかで聞いたので雰囲気で作ってみました」パチパチ

花和「雰囲気って… 確かにウサギの脚をモチーフにしたストラップとかは見たことがあるけど本物なんて見たことないわね…」

63 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:36:13 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「花和も本物は見たことないんだね なら! じゃーん! “キョウコクウサギの脚“のアクセサリーで〜す!」パーン

花和「うわっ…」ドンビキ

ロザリア「えっ…なんでそんな反応なの」

花和「いえ、なんかそのまんま“脚”だからビックリしただけよ」

ロザリア「…その反応なら、ウサギの眼球を使ったアクセサリーは見せない方がいいかな」ボソッ

花和「…? ロザリア、まだ何かつくったの?」

ロザリア「!? いいや! 何も作ってないよ!これで全部!」

花和「はぁ、よかったわ ロザリアならウサギの頭蓋骨のコップとか作りそうだものね」

64 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:36:38 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「いや! いくら私でもそんな趣味が悪いものは作らないよ!」ホッ

花和「そうね、ロザリアはワイルドなところもあるけどきちんと女の子だものね ウサギの脚もぱっと見は!かわいいし」

ロザリア「…なんか褒められてるような気がしないけど」

花和「いいえ、ちゃんと褒めてるわよ」ナデナデ

ロザリア「もう、花和ったら」ヒコーキミミ

花和『また可愛く尻尾が揺れているわね、安心しているのかしら?』

65 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:37:01 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「…なんか昔を思い出すよ」シミジミ

花和「なんだか私もロザリアを撫でていると落ち着くわね」

ロザリア「そうなの! 私ってなんかすごいのかな」ブンブン

花和「確かにすごいわね」

花和『主に尻尾が…』

ロザリア「よ〜し この調子で「角柱」確保頑張ろうね花和!」

花和「そうね、あなたと一緒ならきっとゲットできるわ」

〜〜

66 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:37:30 ID:zuDNiJQT/2
花和「そうだわ! みんなに連絡しないと ちょっと席を外すわ」

ロザリア「了解! 私も師匠に連絡でもしようかな…」



花和<……………>ザーザー

花和<…>ザーザー

花和「&#22099;っ! 繋がらないわ」

ロザリア「花和、こっちも師匠と連絡がつかない!」

花和「ロザリア、あなたもなの! 原因は何かしら……… もしかして「角柱」が大きな力を出しているから歪んでいるのかしら」

ロザリア「その可能性も無くはないけど… 強大な存在が私たちを妨害している可能性もあるんだよ…」

花和「なら、すぐにここから離れないと」ガタッ

ロザリア「花和!!落ち着いて! 今ここを動くのは安全じゃないよ、カレーの香りで並みの魔物は寄ってこないからここが一番安全だ」

67 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:38:01 ID:zuDNiJQT/2
花和「並み以上の魔物が来たときは…」

ロザリア「その時は、そいつを私が殺す…」ゴゴゴ

ロザリア「ふふっ…なんてね まぁ、二つ目は可能性の話だから、カレーでも食べて落ち着こうよ」ブルブル

花和「えっ… ええ…」

ロザリア「はい、カレー」

花和「ありがと…」パクッ


花和「くぅーっ!! おいしいわ! フルーツのようなさわやかな香りが抜けたと思ったらだんだんと体を火照らせる熱気!」

ロザリア「うん からっ!!そしてさわやか〜 ふむ、なかなかだね 私もハバネロにはまっちゃうかも」

花和「そうでしょ、そうでしょ!」

68 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:38:20 ID:zuDNiJQT/2
花和「昔、ハバネロカレーを食べてこれだー!って思ったわけよ!」

ロザリア「ははっ! 花和、やけにハイテンションだね これもハバネロの効果かな」

花和「ほんと、お昼にロザリアが作ってくれたカレーも同じくらいおいしいわよ、また明日も作りなさいよ!」

ロザリア「う〜ん、野菜がこれで尽きちゃったから、明日はこの肉しかないんだよね」

花和「なら!カレー粉をまぶしたウサギ肉なんていいんじゃない! ほぼカレーよ」

ロザリア「いいね、これなら手持ちのスパイスだけでもおいしくできるね」

花和「ロザリア!おかわり!」

ロザリア「いい食べっぷりだよ はい」

〜〜

69 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:38:48 ID:zuDNiJQT/2

花和「はぁ〜 おいしかったわ」

ロザリア「私もいつもより食べたようなきがする」

花和「鍋の中はもう空ね、少しぐらい残しておきたかったわね」

ロザリア「まぁ、二日目のカレーは美味しいっていうけど、日を跨がせるほど私達は甘くないからね」

花和「それにしてもロザリアはよく食べるわよね、私なんか結局二杯が限界よ」

ロザリア「まぁ、体力を使って魔法を使うから、体力をつけるために多くて食べていたから胃袋が膨らんだのかもしれないね」

花和「あはは! 何それ」

ロザリア「それに消費量がべらぼうに大きいから太らないおまけつきだよ」

花和「ははっ!それはうちの虎徹が聞いたら食いついてきそうな内容ね」

70 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:39:35 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「ねぇ、その“コテツ”さんは花和の仲間なの?」

花和「そうね、私のチームメイトよ 「舘島虎徹」 それが虎徹のフルネームよ」

ロザリア「へぇ〜この辺ではあまり聞いたことない響きだね そういえば花和の名前もなんだか珍しい名前だけど、どこから来たの?」

花和「ん? う〜ん」

花和『そういえばあたしがクリエメイトであることは話していないわね 一応私たちはこの世界では有名人?らしいから伝えた方がいいかしら』

ロザリア「もしかして海の向こうとか!」

花和「あの! ロザリア」

ロザリア「??」

花和「あなたはクリエメイトって知ってる?」

ロザリア「ん? ああ、知ってるよ 私自身はそんなに詳しくないけどあの里にはクリエメイトが生活してる、って師匠が言っていたから」

花和「あたし、そのクリエメイトなの」

ロザリア「あっ、そうなの?」

71 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:40:07 ID:zuDNiJQT/2
花和「… なんだか反応が薄いわね

ロザリア「う〜ん だって花和は花和だし クリエメイトのことはよく知らないし」

花和「…それもそうね」

ロザリア「あっ!なら花和のことよく知りたいな まだそんな話していなかったからね」

花和「ああ、そういえばそうね」

ロザリア「私は「角柱」が手に入ったら話すっていう約束をしているけど、花和のこと先に聞いても良いかな?」

花和「ええ、いいわよ」

ロザリア「うん じゃあ、花和はなんで「角柱」を求めているの?」

花和「ええとね、あたしの尊敬する人の誕生日で何を渡そうか迷っていて、その時にロザリアの話を聞いて、これなら相手が欲しいものをピンポイントで渡すことができていいんじゃないかと思ったの」

ロザリア「へぇ〜 尊敬する人のためにかぁ… 花和は立派だね」

花和「そ、そんな立派じゃないわよ」///

72 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:41:23 ID:zuDNiJQT/2
ロザリア「いいや、すごいよ 私は割と自分のために取りに来たと言って過言ではないからね」

花和「そのひと… ひづめの笑顔が見たいっていう個人的な気持ちが強いだけだわ」

ロザリア「ひづめさんっていうのね、その尊敬するひとは」

花和「そうね、私の尊敬する人だわ 子供の頃ね、ひづめの「自分をしっかり持って、進んでいく」そんな姿に憧れて“先輩”と呼んで慕っていてね、でもしばらく離れ離れになっちゃったの」

ロザリア「離れ離れ… それはきついな、でも再会できたんでしょ」

花和「そう、再会できた時は運命と感じたわ でも再会した時にはひづめは少し変わってしまっていた」

ロザリア「!? ひづめさんに何があったんだ!!」

花和「ちょっと、ロザリア落ち着いて」

73 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:41:47 ID:zuDNiJQT/2
花和「私が病気で一週間休んでいるときに、昔所属していたチームと諍いになってひづめが辞めてしまったの」

ロザリア「花和は!昔のチームのことはどう思っているの?」グイグイ

花和「まぁ、そのチームの人たちとは和解が済んでいるから、いまは何でもないけど」

ロザリア「はぁ…よかった…」ホッ

花和「ちょっと、反応が大げさすぎるわよ」

ロザリア「ごめん、なんか他人ごとじゃなくて」

花和「続けるわよ、それで再会したのが今のチームで、でも最初はメンバーにひづめのことや変化を受け止められなくてつらく当たってしまったの」

ロザリア「うんうん!」

74 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:42:14 ID:zuDNiJQT/2
花和「で、それでもうちの部ちょ…リーダーのこはねって子はそんな私を受け入れてくれてね、最初は慣れなかったけどひづめや他のメンバーとの距離もだんだん近づいてきてね、成長できたと思うの その恩返しも兼てね」

ロザリア「うん! 花和はとても素晴らしい出会いをしていたんだね、私も師匠に面倒を見てもらわなきゃどうなっていたかわからないからね」

花和「そうなのね、ロザリアは… うん…ロザリアの話は「角柱」をゲットした後だったわね」

ロザリア「いや、今話した方がいいかな せっかく花和が話してくれたのに」

花和「じゃあ! 話しごらんなさい」

ロザリア「ははっ、花和は形から入るタイプ?」

花和「ちょっと! せっかく雰囲気を作ったのに恥ずかしいから言わないでよ!!」///

ロザリア「そうだね、じゃあ、どこから話そうかな〜? !! …花和!伏せて!!」

花和「えっ!何!?」

ロザリア「たぶんヤツが来る!」

花和「奴って!」

ロザリア「ちっ! 警戒していたのに…」

…………

75 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:43:02 ID:zuDNiJQT/2
『何が!』

そんな疑問の言葉が強烈な風にかき消された、その風と共に何か巨大なものが地面にぶつかったような衝撃と爆音があたしの意識を一瞬奪った。

「な、なんなの…?」

さっきの衝撃で焚火の炎が消え暗闇に包まれている、隣にいるはずのロザリアの姿を探して、手を伸ばすがその手は空を切り、闇を撫でることしかできていない。

月の光も厚い雲に覆われており無暗に動くことができない。

「どこなの、ロザリア!!」

彼女の名前を呼ぶが帰ってくる様子がない。その間にあたしの目はだんだんと暗闇に慣れ、襲来したものの輪郭がぼんやりと浮かび上がってきた。視界に映ったものは山のように巨大な“何か”だった。

76 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:44:10 ID:zuDNiJQT/2
よく目を凝らすとその山の中腹から大きな翼のようなものが突き出し、その頂には渦ようにねじれた角のようなもの生えているのが確認できる。

闇に慣れた目で見えたものは間違いなく「ドラゴン」だった。

「何なの! ドラゴンなの…」

目の前の存在に自然と口から零れた
何度もドラゴンを退治したり、退治されるところを見たことはあるが、目の前にいる「ドラゴン」はある種、別格の存在だと確信した。
圧倒的な存在感に片時も目を離すことができずに地面に釘付けにされているような感覚。まさしく恐怖だ。

体は震え、恐怖から逃れるために仲間の名前をしきりに叫んだ

 『ロザリア! たすけて!』

でも、あたしの叫びが声になることはなく、峡谷に吹きすさぶ風に消えてしまった。
永遠ともとれる沈黙の中で声にならない叫び何度上げたかを忘れたころ、あたしの背中に何かが響く感触があった。

77 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:45:15 ID:zuDNiJQT/2

「花和 大丈夫、私が奴を殺すから… もうあんなことにはならない!」

確かにそう聞こえたあと、静寂を裂く衝撃があたしを開放してくれた。

 「はぁはぁ… ロザリア… あなたなの?」

彼女に問いかけるも、聞こえていないのか歩幅を変えることもなく“ドラゴン“に向かって歩いている。その背中からは同一人物とは思えないほどの邪悪なオーラが感じ取れる。

「…コロス…ドラゴン…コロス…」

と、うわごとのように繰り返し進んでいる。

【ポゼッション】 【アパシオシス】 【リビング・オン・ジ・エッジ】

ロザリアが補助魔法を発動したのか、光が彼女を包み始めた。

「ロザリア…」

彼女の援護をしようにも足がすくんで動けない、これ以上彼女を進ませてしまうと後戻りができないそう感じているのに、何もできないもどかしさをかみしめ、みていることしかできない

魔法の発動が終わったのか、彼女を包んでいた光が大きくなり峡谷を昼間のように照らした。今まで聞こえていた風の音の一切が止み静かになった。

78 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:45:51 ID:zuDNiJQT/2
昼間のように明るい中で“ドラゴン”全体が露わになった。

全身が純白のうろこに覆われており、私たちをみる瞳もどこか慈愛に満ちたまなざしのようにも見える。それなのに他者を一切寄せ付けないほどの圧倒的な“存在感”という暴力が呼吸をすることを許していない

79 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:46:35 ID:zuDNiJQT/2
「うわっ!このドラゴンはなかなかやばいんじゃないの?おれでも死ぬんじゃないかな? 止まってる時間もあと十秒しかないし作戦はどうしようか?」

【ダンス・ウィズ・デス】

ロザリアからそんな声が聞こえてきた。彼女の表情はこちらからは見えず、性格が豹変したような発言に動揺を隠せない。

「あなた… ロザリアなの?」

ハッと、呼吸を取り戻し彼女の名前を呼んだ
後ろを向いたままの様子で返事が返ってくる様子がないがピリピリと張りつめた空気が伝わってくる。身の毛がよだつほどの異様な気配と不快感。

しかし、それら一切を無視しまた同じ質問を彼女に投げかけた。

80 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:47:09 ID:zuDNiJQT/2
「答えなさい! あなたは誰なの!!」

再びの沈黙がその場を支配したが、この零度の空気には僅かだが熱が伝わっているようだ。
しばらくの沈黙のあとしびれを切らしたのかロザリアが背を向けたまま口を開いた

「…っ! うるせーな! おれはロザリアじゃなくてカルミアだ! 覚えておけ!」

【ペインチェーン】

何かを&#22169;みつぶしたような悲痛な声と、その後の粗暴な言葉遣いの“カルミア”という名前。ロザリアはそれだけ言ってドラゴンに向かって行ってしまった。

光が収束し闇がまた峡谷を支配し始め、その瞬間吹き抜ける風の音が煩く鳴りだした。

81 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:47:41 ID:zuDNiJQT/2
空気が破裂したような音が峡谷に響き渡り、ロザリアの歓喜の声とドラゴンの叫び声が交差する。暗闇から時折、ロザリアの剣とドラゴンの爪がぶつかりいたるところで火花が飛び散り、花火のように闇の中で咲いている。

あたしはその景色に目を奪われ無心でその戦闘を眺めていた。空気を裂くように金属音が響き渡り、骨が折れる音や何かが裂けるような生々しい音が響き渡った。

『音がやんだ…』

あの騒乱が嘘のように静まり返った峡谷。吹き抜ける風は濃厚な鉄の匂いが混じってむせ返りそうになる。この戦いの結果を確認するがごとく、厚い雲の間から月が顔を出してきた。

月に照らされた結果にあたしは息を&#21534;んだ。

82 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:49:04 ID:zuDNiJQT/2
ドラゴンの牙と牙の間にロザリアの左手が挟まっている。きれいな金髪は血に汚れ、透き通るほどの紫の瞳は潰され、いたるところの肉がえぐられ出血をしている、足があった部分からは、だらだらとどす黒い血が流れている。

「ろ、ロザリア!! なんで!! まだあなたから話を何も聞いていないのに!!」

目の前の恐怖を忘れて彼女に駆け寄った

「う…うる…せえな… おれ…は カルミ…アだっ…ていった…だろ…」

弱弱しいが反応が返ってきた

ドラゴンは興味をなくしたのか、ロザリアを地面に放り投げた。その時のドラゴンの瞳は凍えるような寒さを持っていたが、その中にひどく寂しい色が見えたような気がした。投げられた体は血だまりに落ち、ばしゃりと音がし飛沫が上がった。

83 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:50:35 ID:zuDNiJQT/2
「はぁ… あぁ…くそっ…つえ…ぇ… ははっ…しにかたは…ある…めりあとい…っし…か…よかった…なロザリア!! はぁ…ちなまぐさ…いつきだ…」

ロザリアはドラゴンを潰れた瞳で睨みながら恨み言を言っている。

 「ロザリア! 死なないで!!」

あたしは持ってきた杖で回復魔法を唱えようと近づき、彼女に触れた。
何かが壊れる音がしたが気にする余裕もなく回復魔法を唱える

 「はぁ…はぁ… か…な に…げ…」
 『口調がもとのロザリアに戻った…』
 「はぁ!? あたしはロザリアを置いて逃げるなんて絶対にいやよ!」
 「……がい…わたしの…あねのよ…うにめの…まえで…しんでほし…く……から…」

【メスメライズ】 【ブレス】 【テレポーテーション】

 「ごめん……ね」

…………

84 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:51:06 ID:zuDNiJQT/2
ひづめ「花和さん!?」ガタッ

宇希「!? どうした急に!」

ひづめ「…どうやら恐れていた事態が起きてしまったようです」

こはね「どうしたの!? 何かあったの?」

ひづめ「はい… 花和さんのところに今すぐにでも駆けつけないと!!」

宇希「ひづめ! 落ち着いて、花和がどこにいるのかアテはあるのか?」

ひづめ「…当てはないですが、でも!!」

虎徹「ひづめちゃん! 私、きららちゃんを呼んでくるよ、きららちゃんならパスを辿って花和ちゃんの場所がわかるんじゃないかな?」

宇希「そうだな! 私たちもカルラさんに相談しに行くよ!」

ひづめ「みなさん…ありがとうございます 私も里へ情報収集に行きます!」

兎和「ひづめ先輩、私もお供します 似顔絵を描いた方が分かりやすいと思うので」

ひづめ「ええ、ありがたいです では行きましょうか!」

〜〜

85 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:51:37 ID:zuDNiJQT/2
[食堂]

ライネ「いらっしゃい」

ひづめ「ライネさん!!」

ライネ「あらあら、どうしたの?二人ともそんなに慌てて」

ひづめ「ライネさん!いきなりですみませんが、花和さんを今日見かけませんでしたか?」

ライネ「見ては…ないけど…どうしたの?」

ひづめ「じつは、花和さんがなにかピンチな状況に陥っているらしいのです」

ライネ「そうなの! なら協力は惜しまないわ 何でも言って」

兎和「ライネさん、この花和先輩の似顔絵をもとにここのお客さんに聞いてくれますか…」ペラッ

ライネ「まぁ、そっくりね これなら花和ちゃんを知らない人もわかるかもしれないわね」

ひづめ「ありがとうございます!」

86 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:52:14 ID:zuDNiJQT/2
ライネ「みんな〜聞いて〜!」

客「ん? なんだ?」

客2「ライネさん この紙は?」

客3「何か重要なことか?」

ライネ「みんな〜 この絵の子に見覚えはあるかしら、知っていたら教えてほしいの 教えてくらたらドリンクをサービスするわよ」



ザワザワ あの子ってよく里でチアしてる子だよね ザワザワ

ザワザワ そうだね、よくかけてる でも今日はみていないぞ ザワザワ

ザワザワ なんでさがしてるんだろ? 行方不明かな? ザワザワ

ライネ「なにか情報があったら教えてほしいの」

客「ライネさん! 今日の朝方にこんな見た目の子をみたよ」

ライネ「ほんとう!?」

ひづめ「すみません!! ほかに何か情報はありますか!」グイ

87 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:52:44 ID:zuDNiJQT/2
客「え!?ええと… 薄着の子と一緒にいたかな、獣耳の子で里ではあまり見ない子だったから覚えてるよ」

ひづめ「獣耳の子 情報提供ありがとうございます!」

ライネ「獣耳の子ね それなら私も一人心当たりがあるわ」

兎和「ライネさん そのひとはどんな人ですか?」

ライネ「その子の名前はロザリアよ ロザリアちゃんは私の弟子なの」

ひづめ「ロザリアさんですか、その方が手掛かりですね ライネさん、ほかにロザリアさんについてわかることはありますか?」

ライネ「う〜ん あの子とは最近会っていなくて、心配していたのだけど…」

ひづめ「そうなのですか… でも花和さんと一緒にいると仮定すると、目撃情報がまだあると思うのですが…」

客1「あの〜 実はコルクのお店から花和さんとロザリア?さんがでてくるところを見た気がするってツレがいってるんですけど」

ひづめ「本当ですか!!」ガバッ

客2「は、はい!」

88 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:53:38 ID:zuDNiJQT/2
ひづめ「詳しく教えていただけますか」

客2「えっと、3日前に似顔絵の花和って子と、獣耳の子がコルクの店から揃って出てきてるのを見てね すれ違ったことを思い出したんだよ」

ひづめ「なんと! すれ違ったときに何か二人は言っていませんでしたか?」

客2「う〜ん そういえば里の北にある大峡谷に行くっていうのは聞こえたかな」

ひづめ「峡谷ですか…」

ライネ「峡谷…まずいわね」

ひづめ「? ライネさん、峡谷に何かあるのですか」

ライネ「いえ、峡谷にはあまり問題はないと思うわ。ただ峡谷に行くまでの道がかなり危険なのよ、そこに行くまでの道に“魔物の巣“と呼ばれる比較的強いモンスターの生息地があってね、行きにくいのよ」

89 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:54:01 ID:zuDNiJQT/2
ひづめ「花和さんはそこでモンスターに襲われて立ち往生してるんじゃ…」

ライネ「ただ、花和ちゃんも強いしロザリアちゃんもかなり鍛えているから巣は抜けられと思うのよね 問題があるとしたなら…」

ひづめ「ライネさん! いてもたってもいられません、すぐさま行かないと!!」

ライネ「ちょっとまって! 先にコルクちゃんのお店に行って情報と地図を借りないと、無策で行くのは自殺行為よ」

ひづめ「…わかりました コルクさんのお店にいってきます」

ライネ「地図を借りたらここに戻ってきて、あとこれをコルクちゃんに渡してね もうすぐ閉店の時間だから、あなたが帰ってきたら私も一緒にいくわ」

ひづめ「はい!たしかに受け取りました では兎和さん、行きますよ」

兎和「わかりました…」

―――――

90 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:54:26 ID:zuDNiJQT/2
[コルクの店]

コルク「いらっしゃい」

ひづめ「コルクさん、花和さんたちが三日前にこちらにいらしたとの話を聞きました、それは本当ですか?」

コルク「うん、三日前にここに来た」

ひづめ「コルクさん、お二方がなぜ峡谷に向かったのか教えていただけませんか?」

コルク「…すまない、それはできない」

ひづめ「!? なぜですか!」

コルク「…私は商人、信用を第一にしている 顧客の情報を漏らすのは信用を損なう行為」

ひづめ「…そうですか、では峡谷までの地図とライネさんから預かったものを渡しておきます」

コルク「すまない…力になれなくて…」

ひづめ「ええ、大丈夫です 急に押しかけて申し訳ありません…」

91 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:54:55 ID:zuDNiJQT/2



コルク「ちょっとまって!!」

ひづめ「なにか?」

コルク「奥に来て、話したいことがある ひづめだけ来て」

ひづめ「はい、兎和さん少し待っていてくださいますか?」

兎和「わかりました」

〜〜

ひづめ「お待たせしました」

コルク「ひづめ、単刀直入言う 花和たちは“角柱”を峡谷に採りに行った」

ひづめ「え!? どうして教えてくださるのですか?」

コルク「それに関してはノーコメントでお願い」

ひづめ「はぁ…わかりました」

ひづめ「では、その“角柱”というものはどのようなものなのですか?」

コルク「使う対象が一番欲しい“もの”を映し出してくれる代物」

ひづめ「ふむ、それを花和さんたちは求めたのですね… お話していただきありがとうございます」

92 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:55:29 ID:zuDNiJQT/2
コルク「あと、ロザリアから貰った峡谷周辺の魔物の情報もあるから持って行って」ペラッ

ひづめ「ありがとうございます!」

コルク「うん、警戒する魔物はかなりいるから頭に入れておいて」

ひづめ「何から何までありがとうございます」

コルク「うん ひづめ、このことは他言無用でお願いする」

ひづめ「はい、絶対に漏らしません ありがとうございます!!」

コルク「幸運を祈っている」

ひづめ「はい!」

〜〜

ひづめ「兎和さん、お待たせしました」

兎和「ひづめ先輩、なんの話だったんですか?」

ひづめ「すみません、他言無用なので話せないです」

兎和「…わかりました」

ひづめ「では行きましょうか ライネさんと合流したら、皆さんと合流しましょう」

兎和「はい」

―――――

93 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:55:59 ID:zuDNiJQT/2
ひづめ「…おおかた情報は出そろいましたね 花和さんのパスも北の方に続いているということなので確定と考えていいでしょう あとはこはねさんたちが帰ってきてくれれば出発しましょう」

きらら「たしか北には強い魔物が群れている地域があるんですよね?」

ライネ「そうね、私も全員を守れるわけじゃないから、きららちゃんが参加してくれるのは心強いわ」

虎徹「強い魔物… 私たち足手まといにならないかな」

ひづめ「そうですね… 里から峡谷まではかなりの距離がありますし、体力に自信がなければここで待っているほうがいいのかもしれませんね…」

ライネ「そうね、さっきも言ったけれど私が全員を守れるわけじゃないから安全は保障できないわね…」

94 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:56:41 ID:zuDNiJQT/2


兎和「…虎徹先輩」コソッ

虎徹「ん? なに兎和ちゃん」

兎和「こはね先輩を含めて、私たちは確実に足手まといになると思います なのでここで待っているのがいいと思います」コソッ

虎徹「たしかに、チア部メンバーで戦いについていけそうなのはひづめちゃんと宇希ちゃんぐらいしかいないもんね」コソッ



虎徹「ひづめちゃん!私たちは足手まといになるだろうしお留守番してるよ」

兎和「はい」コクコク

ひづめ「わかりました… ではこはねさんたちが戻ってくるまでは待機ですね」

〜〜

こはね「お待たせ!!」

宇希「いま帰った!」

ひづめ「お疲れ様です カルラさんとは連絡が取れましたか?」

宇希「いや、神殿に行ったけどアルシーヴさん曰く、三日前から辺境の調査に行って不在だって」

ひづめ「そうですか…」

虎徹「宇希ちゃん…」コソッ

宇希「ん?」


こはね「それとは別に朗報だよ アルシーヴさんがこの作戦に協力してくれることになったよ!」

95 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:57:10 ID:zuDNiJQT/2
ひづめ「!? それはかなり朗報ですね」

こはね「アルシーヴさんが転送魔法で送ってくれるって言ってたよ」

きらら「これで一直線に峡谷へ向かえそうですね」

ひづめ「はい、アルシーヴさんと合流するために行きましょうか こはねさん案内していただけますか」

こはね「うん アルシーヴさんは里のゲートで待っているって言っていたよ」



宇希「こはね! こはねはここで待っていてほしいんだ」

こはね「え〜!」

宇希「お願いこはね、花和がピンチということは確実に危険な場所にでる それにひづめが無理をしないとも限らないから  こはねを守れなくなる」

こはね「ちょっと〜 私を見くびりすぎだよ 私だって…」ガッ

虎徹「はい、こはねちゃん、こっちにいこ」ズルズル

こはね「ちょっと! こてっちゃん〜 あ〜!宇希―!」



ひづめ「宇希さん、来てくれるのはありがたいですが自分の身は自分で守れるので、あなたの手は煩わせませんよ」

宇希「そうだな… ‘こはねと同じくらい危なっかしいところもあるけどな’」ボソッ

ひづめ「? なにか?」

宇希「いいや、何でもない さぁアルシーヴさんのところに行こうか」

ライネ「みんな! 花和ちゃんとロザリアちゃんを助けることが目的だけれど、無茶をして怪我だけは絶対にしないでね」

きらら「はい、必ず全員笑顔で帰りましょう!」

〜〜

96 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:57:43 ID:zuDNiJQT/2
アルシーヴ「きたか」

ひづめ「はい こはねさんから話は聞きました」

アルシーヴ「なら改めて説明する必要はないな 座標はわかっているな」

ひづめ「はい、地図上でここに転送してください」

アルシーヴ「わかった 『転送魔法』」



アルシーヴ「…はじかれた!?」

ひづめ「!? 何が起こったのです こんなこと初めてです」

宇希「…これは本格的にヤバいんじゃないかな」

きらら「確信は持てないですけど、峡谷になにか特別な力が働いてるかもしれません… アルシーヴさん、ライネさん原因がわかりますか?」

ライネ「う〜ん ここからだと距離が遠すぎて感じ取れないわね 」

アルシーヴ「なにか強大な力に阻まれている、といった感覚だ 直接は行けないようだ… ぐっ!かなり精神が削られた」

97 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:58:17 ID:zuDNiJQT/2
ライネ「なかなか強い妨害が働いているみたいね 転送もあと一回が限界かしら…」

アルシーヴ「いいや! 問題ない、峡谷の外は力が及んでいないようだからそこに送ることができれば問題ない」

ひづめ「アルシーヴさん! 休んでください、危険な状態なのでしょう」

宇希「アルシーヴさん、肩を貸します 立っているのもつらいはずですし…」

アルシーヴ「大丈夫だ! クリエメイトの危機はエトワリアの危機 私が休んでいる暇はない 今の状態では私自身を転送することは不可能だが、送ることはできる」

ライネ「アルシーヴちゃん、私も力を貸すわ」

アルシーヴ「だがライネ、一緒に送れなくなるぞ」

ライネ「いいわ、みんなを送った後に追いつくわ」

アルシーヴ「はっ…伝説の勇者が言うと現実可能に聞こえるな… わかった!あなたの力を借りよう」

きらら「どうやら、私たち三人で行くことになるようですね…」

宇希「ライネさんが一緒に来れないのは残念だけどしょうがない、ひづめ!」

ひづめ「はい!私たち三人で必ずできると思っています アルシーヴさん!ライネさん! “魔物の巣”の前に転送をお願いします!」

アルシーヴ&ライネ「わかった(わ)『転送魔法』」シュン

〜〜

98 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 20:58:44 ID:zuDNiJQT/2
アルシーヴ「はぁはぁ… とりあえず成功だな…」

ライネ「さぁ、あなたを宿に送ったら私もいきましょうか」

アルシーヴ「ああ、情けないことに動けそうもないようだ…」

ライネ「よいしょっと」

アルシーヴ「すまない、手間をかける…」

ライネ「いいわよ …ただ懸念点はあるわね」

アルシーヴ「ん? なんだ?」

ライネ「私の弟子のことだけれど…」

アルシーヴ「ライネの弟子か…」

ライネ「そう… で、その子は自分を大切にしないきらいがあるからそこが心配で」

アルシーヴ「…なんとも、昔の私のようだな」

ライネ「あの子はあまり過去のことをはなそうとしないから、たぶんなにかあったのね」

アルシーヴ「そうか…」

ライネ「強さだけでは何も救うことはできないのはつらいわね」

アルシーヴ「…勇者ともあろうものが弱音とはな」

ライネ「…そうね」

アルシーヴ「ただライネ、強くなければ誰も守れない そうだろ」

ライネ「そうね… あの子たちは絶対に笑顔で帰ってくると信じてるわ」

アルシーヴ「そうだな、それまでは私たちは用無しだな」

ライネ「そうね…」


…………

99 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/23 21:01:39 ID:zuDNiJQT/2
>>80
文字化け箇所「噛みつぶした」

100 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/23 21:03:06 ID:zuDNiJQT/2
[中編 完]

大峡谷突入〜Sideひづめまでが中編です
中編はロザリアというキャラクターの本質的な要素を出してみました。完全なキャラクター設定は後編に載せる予定です。

さて、ロザリアと花和はどうなってしまうのでしょうか?
そして大峡谷に向かった三人は花和に無事に再会できるのか?
次の更新も1週間後を予定しているのでよろしくお願いします

余談ですが、今月号のきららMAX(2月号)の読者プレゼントに当選しました。これで通算7回目です

101 名前:求道者◆3z4hnHA5WdU[age] 投稿日:2022/12/24 15:30:16 ID:LYXLWXD8ou
前中編共に拝読しました!!
後日談でチア部入りしてただけあって、オリキャラの設定に深みがあっていいですね。武人系のキャラかと思いきや、懐いた花和には地を出しまくる結構癒し系のキャラなの。けもっ娘なんですね...
同時に初対面のロザリアに心を開いて、ひづめやチア部のことを嬉しげに語る花和もすこです。

前半の、キョウコクウサギとかの時点で予感はしましたが、結構シリアスですね...まさかこんなに血が出てくるとは..続きが怖くも気になります。.私もss、きらファン編でオリキャラ+戦闘入れるので参考にさせていただきます。

102 名前:ペンギノン (あおちゃんSSの人) [age] 投稿日:2022/12/24 21:54:03 ID:gPi8iV2z9u
中編投稿お疲れ様です! 拝読しました! やはりけもみみは正義...。
ほのぼの! バトル! 料理! シリアス! よくばりセット過ぎておなかいっぱいですもっと食わせろください (白目)
ロザリアさん (?) が名乗った "カルミア" という名前... 更に、断片的ながら語られた幾つかのキーワード... 彼女の背負ってきたものもかなり重そうですね。
そしてそのロザリアさんは...。行き着く未来の方向性は既に明かされているとはいえ、どうか無事であってほしいと願わずにはいられません。
チア部の面々の思いを背負い花和救助に向かった、ライネ ・ アルシーヴ ・ きららのドリームチームが見たものとは...。ますます、後編の投稿が待ち遠しいです!!

103 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/27 21:48:14 ID:LKK3Ydvvw0
>>101
求道者さん、コメントありがとうございます

ロザリアは後日談だとネタバレを極力避けるために描写をほとんど入れることができなかったので、変な喋り方だけが出ていましたからそう思われるのも致し方なし

後半は今時点で最後の調整に入っています、今になっても足したい描写、削る描写がそこここにあってとても楽しいです

私の作品を参考にしてくださるのはとても光栄ですね、参考の戦闘シーンは言わずもがなだと思いますが…

104 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/27 22:00:41 ID:LKK3Ydvvw0
>>102
ペンギノンさんいつもありがとうございます
そしてここに宣言します、「私は尻尾派です!!」と

「【SS】ひづめ「私が一番欲しいもの分かりますか?」」の投稿時点では中編は8000字程度だったのですが、楽しくていろいろ書いたのでよくばりセットになってしまったのだと思います。

今になって思うと、後日談の話を先に投稿したのは良い判断だったですね、ある程度安心してこのSSを読んでいただけていると思うので。

105 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/30 20:00:04 ID:AnJuMYuuVS
〜中編のあらすじ〜

峡谷に突入した花和たちが見たものは雄大な自然だった。ウサギを捕らえたり、カレーを作った花和たちだが、ドラゴンの急な乱入により戦闘になってしまう。その結果ロザリアは瀕死になり花和はロザリアに逃がしてもらう。
花和はどうなってしまうのか、そしてロザリアの運命とは?
後編へ続きます〜

106 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:01:19 ID:AnJuMYuuVS
[後編]

硬質な印象を受けるほど真っ白いベッドの上で目を覚ました、天井は異常に高く岩肌が露出した野性味を感じるものだった。
めざめた場所は他より一段高い場所にあるのか部屋の様子がよくわかる。見渡してみるとただただ、だだっ広い広間のような場所で、どこにも照明の類がないにもかかわらず部屋全体がよく観察できるほど明るい。
あたしはここに至るまでの経緯を思い出そうとした…が思い出せない。
今日は何日かわからないがひづめの誕生日プレゼントを渡すために“誰か”と“何処か”へ行ったことはぼんやりと思い出せる。
しかし、今に至るまでの過程を思い出そうとすると靄がかかったように消えていってしまう。
とりあえずこの場所からは出ていこう、そうすればこの深い霧を晴らすヒントがあるかもしれない。そう思いながらベッドから体を起こし動き出そうとした…

107 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:01:52 ID:AnJuMYuuVS
 《あれ? 気分はもういいの?》
どこからともなく声が聞こえてきた
この声はどこからか発せられたものではなく、頭に直接響いてくるような不思議な気分になるような声だった。

「誰!?」

あたしは謎の声に問いかけた

《わたし? わたしは「&#12323;」だよ》

すぐにあの謎の声が響いてきたが、一部分がノイズがかかったように聞き取れなかった。
まるで翻訳された言語が不具合で文字化けして雑音が混じったような不快感

108 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:02:25 ID:AnJuMYuuVS
《あっ、ごめん わたしの名前は今、エトワリアでは使われていない言語だったね 改めて、わたしの名前は‘エミーリア’だよ》

「エミーリア」謎の声は答えてくれたが根本的な疑問は解決されていない、そもそも謎の声はどこから発せられているのか?またはその声を発しているものの正体それが知りたい。
聞けばエミーリアと名乗る謎の存在は教えてくれるのか?いろいろな疑問が頭の中で浮かんで溜まっていく。
肘で体を支える体勢で謎の声を聴いていたが、この体勢を維持しながらわけのわからないことについて考えるのはつらいのでベッドにまた身を委ねることにした。

109 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:03:03 ID:AnJuMYuuVS
《また寝るんだね》

謎の声がまた聞こえてきた
正直考えてもいい案が浮かぶとは限らないので、いったん思考を放棄し純白のベッドへダイブした。

「はぁ… やわらかい」

飛び込んだ白はまるで雲のようにあたしを再度迎えてくれた。
柔らかさと適度な反発があり少し体が浮かんで沈み込んだ。
非常に安心感があり、深い眠りへとあたしを誘っている。
その誘惑に誘われるまま眠ろうとするときどこからか声がした。

110 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:04:12 ID:AnJuMYuuVS
「お……………きて」

どこかで聞いたことのある声がしたような気がしたが、眠気の方が強いので声を無視して瞼を閉じた

「ちょっと!! おねえちゃん!起きてください!!」

…どこかで聞いたことがあったような声

「………………………………。」

111 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:05:16 ID:AnJuMYuuVS








「!? ロザリア!!」

急に思い出し、ベッドから飛び起きて声の方向を見た。今まで忘れていたことも信じられないほどだ

「ロザリア…」

さっきまでドラゴンにボロボロにされていたはずのロザリアが目の前に立っている、足はちゃんとあるし紫の瞳も輝いている。

「ロザリア? ぼくはカルミアですよ ロザリアは今寝ているけど…? …まぁいいか、ロザリアのことは後で説明するので、エミーリアさんにお礼を言った方がいいですよ ぼくたちの治療をしてくれたんですよ あと、ごはんができてるから食べに来てください」

112 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:06:37 ID:AnJuMYuuVS
ロザリア?はそれだけ言うと部屋を出て行ってしまった。
今の状況はまだ呑み込めていないが、いまはロザリアが生きていたことと「謎の声」ことエミーリアが私たちを助けてくれたということだけはわかった。
さっきのはなしで眠気が一切吹き飛んだのでベッドから身を起こし部屋の出口に向かうため縁に腰かけた。

《カルミアちゃんのところへ行くの?もっとここいてもよかったけど…》

またどこからともなくこえが聞こえてきた…カルミアの話だとあたしたちを助けてくれたひと?らしいが現状声だけの存在なので、カルミア?はその声が作り出した幻覚ということも考えられる。

113 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:07:22 ID:AnJuMYuuVS
「あなたはここにいるの? ひとなの?それとも声だけの存在なの?」
謎の声に問いかけた

《わたしの正体? 知りたいならそこから降りて10歩進んだあとに振り返ってごらん きっと君が欲しい答えがあるはずだよ》
またもすぐに答えは返ってきた

相変わらず妙に頭に響く声に辟易するが、従うことにする。ベッドから完全に体を離し、1歩1歩確実に前に進んでいく。

『3…4…5……6………7…………8………………9…………………』

114 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:08:00 ID:AnJuMYuuVS
あと一歩で謎の声が指定した10歩目になる、あたしはついに正体を掴めるワクワク感とそれ以上にどんな正体なのだろうと怯える気持ちが混ぜこぜになり足が震えてきた。
足の震えが全身に伝わり、10歩目を踏み出す空中で止まってしまった。
いわれもない不安が体の隅々までいきわたり、その場で動けない。
あたしはここで宇希が「幽霊が怖い」と言っていることに初めて納得した。
普段は彼女のビビりをなんの気にも留めていなかったのに、自分が奇妙な立場に置かれると超常的な現象に言いようもない恐怖がついてくることが理解できた。
あと一歩で疑問が解消されるのにその一歩が踏み出せない。こんな時に誰かがいてくれたらと心から思っている。

115 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:08:49 ID:AnJuMYuuVS
声を上げてロザリアを呼ぼうにもあのロザリアが来てくれる保証がどこにもない。
さっきあたしの前に現れたロザリアはもうすでに殺され、偽物として彼女の皮を被って謎の声が“カルミア”とふるまっているのかもしれない。
そんな突拍子もない予想も出てくるほど頭が混乱してきた。

ロザリアをさっきの見た時はうれしさで肯定的にとらえてしまったが、よくよく考えたらあの状態で生きている方が不思議だ。夢を見ているのだろうか、それともあたしもあのドラゴンに殺されて死後の世界を見ているのだろうか。
悪い想像が駆け巡り思考を支配し、うすら寒い感覚があたしをゆっくりと覆っていく
その冷気が頭から顔、肩、指先とだんだんと降りて全身にまで伝わっていく。

「おねえちゃん、遅いですよ」
「!?」

116 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:09:39 ID:AnJuMYuuVS
あたしの凍えた思考にアイスピックを刺すようなこえが聞こえ、その瞬間、足が地面につき謎の声が指定した10歩目となった。

「どうしたんですか? 汗びっしょりですけど何かありましたか?」

ふと気づくとロザリアは目の前で不思議そうな顔でこちらを見ていた。彼女のきれいな紫の瞳があたしを映している。
その声は悪意などなく、ただ純粋にあたしを心配してくれている。そう思うと今までの思考の逡巡が急に馬鹿らしく感じてきた。

「はぁ… よしっ!」

深呼吸をし、“謎の声”の正体を確認するため振り返った

117 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:10:25 ID:AnJuMYuuVS



その瞬間あたしは絶叫した

118 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:10:57 ID:AnJuMYuuVS
視線の先には信じられないものが横たわっていた。
純白の体躯、そこから大きな翼が突き出し、その頂には渦ようにねじれた角のようなもの生えているのが確認できる。
目の前にいる存在は間違いなくロザリアを瀕死にしたドラゴンだった。
そして、あたしを捉えている一対の瞳は優しく慈悲に溢れているような…

119 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:11:30 ID:AnJuMYuuVS
《さっきぶりだね、花和 君を助けるのも大変だったんだよ って聞いていないか…》

『なんで?』

その言葉以外が思いつかない、別の言葉を思い浮かべようとしてもすべて『なんで!?』で上書きされる
ロザリアを瀕死の状態にしたのにここにいる!そしてロザリアが逃がしてくれたのにここにいる!!なんでここに!!全く理解ができない。
あのドラゴンは何者なのかもわからない!

「ロザリア!! あなたは生きているの それとも死んでいるの」
「えっと、ぼくは…」
「ああ!もういいわ なんかよくわかんなくて」

《花和、落ち着いて 鎮静魔法『息吹』 》

120 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:12:10 ID:AnJuMYuuVS
《どうだい、話を聞く気になった? ちなみにロザリアは死んでいないよ》

「はぁ…」

なぜか急に気持ちが落ち着いてきた
まだこのドラゴンには不信感は大きいが話を聞くことはしていいように思えてきた

「ええ…まぁいいわよ」
《そうか、よかった》

落ち着いたと同時に、この頭に響く声に対する不満が大きくなった。何度も聞いていると気分が悪くなる

 「ねぇ、その話し方やめてくれない 頭に響いて気持ち悪くなるの」
 《……わかった》

121 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:12:51 ID:AnJuMYuuVS
声は渋々そう答えると目の前のドラゴンが光りだし、光に包まれ小さくなった。
ドラゴンを包んでいた光はだんだんと人の姿を形作り、輪郭が露わになっていった。
その光が取り除かれると、中から私と同じくらいの年齢の少女が出てきた

 「はい、お望み通り話せるようになったよ」

その少女は透き通るような肌と髪が目立ち、この世のものではないような印象をうけた。ドラゴンの姿の美しくも禍々しい姿とは別の強力な存在感を出している。
非常に優雅で繊細な雰囲気を纏っており、彼女が“女神”だと言われれば疑いもなく納得してしまうほどだ…

 「これが真の姿…」

意識せずにこの言葉が出てきた

「いいや わたしは“神龍”だからね ドラゴンの状態が本来の姿だよ それにこの状態だと魔法が使えなくなるし不便だからあまり変身したくないんだけどね」
「…」

122 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:13:47 ID:AnJuMYuuVS
あまりのことに何も言うことができない、急に気持ちが落ち着いた今でも目の前の状態をうまく形容する言葉は無いように思えた。

「ねぇ、もしかしてあんなに大きい姿からこんな小さい姿になって驚いた? わたし的には君みたいにもうちょっと胸があったら文句はなかったんだけどね っていうか胸がでかい娘が多くて参っちゃうよ」

少女は神秘的なみためとは裏腹にフランクな口調で怖さというより驚きを覚えたが、気持ちが急に落ち着いたことも気になるし、このひと?がロザリアにしたことは忘れたわけではない。
あたしはこの得体の知れない存在について信用することができないので黙っていることにした

123 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:14:11 ID:AnJuMYuuVS


「あの〜 ごはんが冷めえちゃうので食べながら話しませんか?」

この沈黙に耐えかねたのか遠慮がちにカルミアが言った。

「そうだな じゃあ食堂へいこう!」

そう言うとエミーリアは一目散に食堂があるらしい扉をめがけて突撃していった。

「おねえちゃん、行きましょうか」

あたしも異論はないのでカルミアの後を歩いて食堂に向かった

…………………

124 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:14:47 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「久しぶりにこの姿になったしこの状態を全力で楽しもうかな」

花和「えっと…」

エミーリア「エミーリアだよ」

花和「エミーリア、なんで私たちを襲ったの? それにロザリアもカルミアと名乗っているし何が何だか」

エミーリア「ああ、それね、わたしが君たちを襲ったというのは誤解だよ 勇者の匂いを感じて挨拶しに行ったら、急に君のとこのロザリアって子が襲い掛かったから対処しただけ う〜ん うまい」モグモグ

カルミア「はい、それは間違いないですね」

花和「っていうかそもそもカルミア、あなたは何者なの あの時と明らかに口調が違うし、それにロザリアはどうなったの?」

125 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:15:27 ID:AnJuMYuuVS
カルミア「それは…おねえちゃ」

花和「ちょっと! あたしをおねえちゃんと呼ばないで あたしはまだあなたたちを疑っているの そう気安く呼ばないで」

カルミア「わっ… ごめんなさい…」シュン

エミーリア「おっと! か〜な!言い方がきついんじゃないか? カルミアちゃん落ち込んじゃったよ」

花和「…」

花和「…はぁ カルミア、きつい言い方して悪かったわ 花和って呼んで あと良ければロザリアのことを教えてくれないかしら?」

カルミア「…うん 花和さん…わかりました…」

花和「ええ、おねがい」

126 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:16:02 ID:AnJuMYuuVS
カルミア「ぼくはロザリアのドラゴンへの憎しみの心から生まれた存在みたいなものらしい…」

花和「らしい、っていうのは」

カルミア「エミーリアさんがいうには“激しい憎しみから心を守る存在”らしいんだけどぼくは別にドラゴンへの憎しみなんてないしロザリアを守りたいだけなんだ」

エミーリア「そうだな、この子からは“ペロペロ”しても何か邪悪なものは一切感じなかったからここにいるんだよ まぁ、かかっていた魔法は邪悪そのものだったけど…」

花和「ええ… えっ!? ペロペロ!?」///

エミーリア「?? そんな驚くかね? わたしの最上位治療行為だよ? それに詠唱を必要としないから使い勝手がいいし」

エミーリア「で話を戻すけど、古代魔法で“双子”<ジェミニ>っていう魔法があって、それで」

127 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:16:31 ID:AnJuMYuuVS
花和「!?」ガタッ

カルミア「花和さん、どうしたんですか?」

花和「…そういえばカルミアが助けてくれたって言ってたけど… アレ、あたしにもやったの!」

エミーリア「ん? ああやったよ! ほんとロザリアの術を取り除くのに苦労したよ なんども丁寧にペロペロしてやっと落ちたんだから」

花和「っ!!」///

花和「その“ペロペロ”って表現やめてください!!」

エミーリア「!? なにを言うんだ!これはれっきとしたわたしの魔法だぞ! 神聖な魔法だぞ!」

花和「そんな、ペロペロされただなんて 恥ずかしくて…」

エミーリア「…たしかに君たちの価値観だと変に捉えられてしまうかもしれないけど、癒し手のプライドもあるからね」

花和「…」ジトーッ

エミーリア「…そんなに言うなら、君が名前を考えてくれよ わたしが気に入ったら採用するから」

128 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:17:58 ID:AnJuMYuuVS
花和「…考えておきます」

カルミア「ちょっと、なんの話をしているんですか!?」

エミーリア「ああ、そうだったね なんの話だったっけ?」

カルミア「ぼくが危険な存在じゃないってことを話していました」

エミーリア「ああ、そうだったね カルミアの豹変はロザリアの感情に引っ張られて表面化したって感じかな だから今はこんなにかわいいカルミアちゃんだよ!」ナデナデ

カルミア「えへへ エミーリアさん♪」ブンブン

花和「はぁ… なんでロザリアはドラゴンをそんなに憎んでいるのかしら?」

カルミア「う〜ん ぼくが知っているのはこれだけですね ロザリアの過去自体、ぼくは知らないですし ロザリアが起きたら直接本人に聞いてくださいね」

花和「ええ、ありがとう」

129 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:18:29 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「誤解は解けたかな?」

カルミア「花和さん、“ぼくたち”のせいでこんなことになってしまって申し訳ありません」

花和「えっ!? いいわよ、気にしなくてもいいわ…」

カルミア「でも…」



花和 「…あの!カルミア あたしもいままでの態度を謝らせてほしいの」

カルミア「ええ!? いいですって別に気にしていないですし なんとなくですがぼくが花和さんを「おねえちゃん」と呼んだのはロザリアがあなたに感じている感情に影響されてだと思うので…」

花和「いいえ、カルミアに謝りたいの… ごめんなさい」

カルミア「…花和さん」

130 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:18:56 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「はい! カルミアちゃん、手を出して仲直りの握手だよ」グイグイ

カルミア「はい!! 花和さん!」サシダシ

花和「カルミア…」ギュッ



エミーリア「よーし 一件落着だしカルミアちゃん、ちょっと取りに行ってほしいものがあるからお願いできるかな?」

カルミア「はい、わかりました!」

エミーリア「え〜っと… ここにあるからお願いね」

カルミア「はい! わかりました〜」ピューン

131 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:19:42 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「カルミアちゃんは行ったね… 花和、君に渡したいものがあるんだ はい」

花和「!! これは!?ひづめからもらった髪飾り 壊れてる…」

エミーリア「いや〜 すごかったよ、あんな力が出るなんてね、流石クリエメイトだよ
…まぁ、実を言うとね、わたしはロザリアを殺すつもりだったんだ」

花和「!? 殺すって、何も問題はないんでしょ!」

エミーリア「カルミアちゃんは問題ないね 問題はロザリアだ、彼女が唱えた魔法は性質が禁術に非常に近く、理をゆがめる力を持っている どこであんな魔法を覚えたのかはわからないけど」

花和「…なんでそんなことをあたしに教えるんですか」

エミーリア「それはね… 君がロザリアを助けたからだよ あの場で君がロザリアを見捨て逃げたらその場で彼女を殺したからね まぁ、見捨てなくてもどのみち失血で死んでいた」

花和「死んでいたって…あなたが助けたんじゃ…」

132 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:20:40 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「どちらかが死ぬまで「呪い」を発動し続ける そういう魔法だ それを“君たち”が解除したから今があるんだ」

花和「…ちょっと意味が分からないんですけど」

エミーリア「ふふっ、いずれわかると思うよ」

エミーリア「あっ、そうだ もう一度あの魔法を発動したら今度は“奇跡”を受け付けないかもね」

花和「…」


133 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:21:34 ID:AnJuMYuuVS
カルミア「おまたせしました… ってなんか空気が…」

花和「何でもないわよ!!」

カルミア「そう? はい!エミーリアさん、これでいいですか?」

エミーリア「おお!ありがとう」パカッ

エミーリア「はい どうぞカルミアちゃん、花和」

花和&カルミア「? これはなんですか?」

エミーリア「ん? 角柱だよ」

花和&カルミア「えっ!えええ!!」

エミーリア「うん? これが欲しくてきたんじゃないの?」

花和「って!なんで持っているんですか?」

134 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:22:02 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「ああ、それはね“角柱”はわたしの鱗がはがれ落ちたものだからね なぜか強力な魔力を帯びてしまって処分に困っていたんだよ」

カルミア「そうなんですか! でもこれでロザリアも大喜びですね」

エミーリア「そうだ! 花和、ロザリアに伝えたいことがあるから伝えてくれないかな?」

花和「なんですか?」

エミーリア「君がたぶん探している“貴族の剣”は存在しているって伝えておいて」

花和「なんですか? 貴族の剣って」

エミーリア「えっと、不滅のドラゴンを完全に殺せる武器だよ “ブルーブラットソード”と言った方がいいのかな?」

135 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:22:45 ID:AnJuMYuuVS
花和「!? そんなものがあるんですか というか不滅って?」

カルミア「花和さん、強大な力を持ったドラゴンは倒されても、時間が経てばまた復活するらしいんです」

花和「へぇ〜 そんなものが…」

エミーリア「そうだね、わたしたち“神龍”は基本的に死なないから その不滅性を消し去る力を持っている武器だよ ちなみに人間の状態だとわたしは魔法が使えないから普通に死ぬけどね」

カルミア「でも、なぜそんな重要な情報を?」

エミーリア「ん? いいって、それにわたしが作った武器だし」

花和「!?」

エミーリア「まぁ、友人の「・・・」 …まぁ、友人だ!そいつにあげた後の行方はわからないけどね」

花和「は、はぁ…」

136 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:24:01 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「それで二つ目の話をロザリアに伝えるかは君の判断にゆだねるよ」

花和「なんですか?」

エミーリア「ええと カルミアちゃん耳をふさいでくれるかな?」

カルミア「は、はいっ!」ペコッ

花和『かわいい』

エミーリア「準備はできたかい?」

花和「ええ、お願いします」

エミーリア「じゃあ、いうよ “君は確実に死ぬ”」

花和「…!?」

エミーリア「おっと!誤解しないでよ 現段階では確実に死ぬ、といっただけだから」

花和「…つまり、変化がないと死んでしまうということですか」

137 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:24:37 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「のみ込みが早いね まぁ、わたしは預言者じゃないからハッキリしたことは言えないけど ロザリアのドラゴンへの憎しみを緩和する必要があるね」

花和「ドラゴンへの憎しみ… 確かに常軌を逸するほどの怒りは感じたけれど、その理由は…」

エミーリア「まぁ、今すぐってわけでもないし 話すことでもやわらげられるしね」

花和「わかりました…」

エミーリア「さっきも言ったけど、伝えるかは君の判断に任せる それがおもりになるようなら伝えなくてもいいよ」

花和「…この話を伝えるかは考えさせてください」

エミーリア「うん、一人で抱え込む必要もないからさ、悩んだらわたしも相談にのるよ はい!これ」

花和「これは… 結晶?」

138 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:25:10 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「遠距離通信機だよ 昔、私の鱗を加工して作ってもらったんだ 名付けて「☆もしもし・君に届け☆」だよ」

花和『ダサい… いまは気分が沈んでるのに無性に腹が立ってきた』

花和「エミーリアさん… 「スマホ」って名前でいいですか?」

エミーリア「ん? 何が?」

花和「その結晶の名前よ!」バン!

エミーリア「え〜! 「☆もしもし・君に届け☆」かわいくてかっこいい名前じゃん?」

花和「スマホでいいですね!!」グッ

エミーリア「…グヌヌ はぁ…わかったよ「スマホ」でいいよ」

花和「うんうん、その名前の方がはるかにかっこいいわ」

139 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:25:54 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「でも花和、だいぶお話しできるようになったね 魔法の効果が切れても安定してるみたいだし」

花和「やっぱり、急に落ち着いたのは魔法なんですね」

エミーリア「君が混乱しすぎて話をする状態じゃなかったからね」

花和「別にいいですよ あなたは別に悪いひと…ひと?」ウーン

エミーリア「あ〜っと、ひとでいいよ」

花和「…あなたは悪いひとじゃないみたいですし」

エミーリア「それはよかった わたしも君に会えてよかったよ クリエメイトなんてそうなかなか会える存在じゃないからね 」

140 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:26:22 ID:AnJuMYuuVS
花和「そうなんですか? ランプや神殿関係者以外のリアクションがそんなでもないので大したことないのかと」

エミーリア「そのランプっていう子は?」

花和「あの子は女神候補生って言っていましたね」

エミーリア「そうかぁ〜 女神候補生かぁ」シミジミ

花和「ランプになにかあるんですか?」

エミーリア「ん? いや、なんか昔を思い出してね」

カルミア「すみません! 何を楽しくお話してるんですか? すっごく気になるので耳を塞ぐのやめてもいいですか?」ブンブン

花和「あっ!カルミア!?」

エミーリア「おっと、完全に忘れていた」

花和『思いっきり口に出しているんですけど!』

141 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:27:01 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「すまない、もういいよ」ナデナデ

カルミア「もう、ぼくを置いて楽しそうにお話しするのはずるいです」ヒコーキミミ

花和『なんだかんだでロザリアとそっくりなのね』

カルミア「ん? なんですか花和さん ぼくの顔に何かついてますか?」

花和「いいえ、何でもないわ」

カルミア「そうですか」パタパタ

エミーリア「カルミアちゃんの耳めっちゃふわふわしてるね」ナデナデ

カルミア「そうですか? ぼくも撫でられているとなんだか落ち着きますね」パタパタ

142 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:27:36 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「そういえば、カルミアちゃんの尻尾も柔らかそうだし触っていい?」

カルミア「え〜っと…まぁ、いいですけどロザリアの体なのでほどほどにお願いしますよ」

花和『へぇ〜 あたしも後でロザリアにお願いして触らせてもらおうかしら… 今は中身はカルミアだし、その間にトイレに行きたいわね』

花和「あの、エミーリアさん トイレってどこにありますか」

エミーリア「え〜っと、トイレはこの扉から出た右の突き当りにあるよ」

花和「ありがとう!じゃあ行ってくるわね」

カルミア「いってらっしゃい」

花和「ええ」ササッ

〜〜

143 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:28:12 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「カルミアちゃん、では失礼して… う〜ん!ふわふわしてていいね!」モフモフ

カルミア「!?」ビクッ

エミーリア「ん!? どうしたの?」

カルミア「え、え〜っとなんでもないです たぶん急に触られてビックリしただけです」モジモジ

エミーリア「ごめん 次は丁寧に撫でるよ」

カルミア「はい、お願いします…」



144 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:28:55 ID:AnJuMYuuVS


エミーリア「うん、尻尾もふわふわで最高!」モフモフ

カルミア「ひゃっ…… んっっ……」///

エミーリア「ん〜」モフモフ

カルミア「あ、あの… エミーリアさん…」///

エミーリア「ん? なぁに♪」スンスン

カルミア「えっと… ひゃっ!な、なんでもないです…」

エミーリア「そうなの、嫌だったら言ってね、すぐ止めるから」モフモフ

カルミア「ひゃ!ひゃい」///

145 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:29:39 ID:AnJuMYuuVS


エミーリア「それにしてもかわいい声だね ワイルドなカルミアちゃんもいいけどこう控えめな君もいいね」

カルミア「そ、そうですか… んっ……」

エミーリア「わたしはロザリアはあんまり好きじゃないけど カルミアちゃんはかわいくて大好きだよ」サスサス

カルミア「はぁはぁ… そ、それはうれしいです…」

エミーリア「まったく カルミアはかわいいな!」モフモフ

カルミア「ひゃん! はぁ…はぁ…エミーリアさん…なんだか体が熱くて…変な気分に…」

エミーリア「ん……? あっ!! ごめん!」バッ

カルミア「エミーリア…さん…」///

エミーリア「ま、まさかそこが君のあれであれだったとは…」アセアセ

146 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:30:16 ID:AnJuMYuuVS
カルミア「はぁ…はぁ…」

エミーリア「え〜っと…」

カルミア「エミーリアさんのえっち…です」ボソッ

〜〜

花和「戻りました〜…って、なにが起こっていたの!?」

エミーリア「いや! 君は知らなくていいことだ 君もロザリアの尻尾は大切に扱った方がいいと思うぞ!」///

花和「!? エミーリアさん… だいたいわかりました…」ドンビキ

147 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:31:04 ID:AnJuMYuuVS
エミーリア「…!! そういえば花和はまだごはん食べていないよね?」

花和「えっ!? はい」

エミーリア「それはよかった! わたしが美味しいご飯を作るから待ってて〜〜」ビューン

花和「行っちゃった」

カルミア「はぁ… 行っちゃいましたね」

花和「カルミア、大丈夫だった? あのひとに変なことされていたんじゃ」

カルミア「いえ! そんなことされていないです!」///

花和「…そうなのね」

148 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:31:35 ID:AnJuMYuuVS
〜30分後〜

エミーリア「お待たせ!」

花和「わ〜っ いい匂いですね」

カルミア「エミーリアさん料理できたんですね」

エミーリア「ああ、できるぞ 昔、友人たちと一緒に魔法の研究とかしていた時期があって、そこで覚えたんだ」

カルミア「あの、そのご友人とはどのような関係で」グイグイ

エミーリア「まぁ…その話はまた今度ということで、召し上がれ」

花和「本当においしそうですね」

カルミア「ぼくもいただいていいんでしょうか?」

エミーリア「ああ、もちろんだよ みんなで食べる方がおいしくなるからな」

花和「ではいただきます!!」

149 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:32:10 ID:AnJuMYuuVS
―――――

エミーリア「もうすぐ朝になるね すぐに君たちをもとの場所に戻せるよ」

花和「えっ! もうそんな時間なんですか!」

エミーリア「花和は3時間くらい寝てたからね」

カルミア「エミーリアさん!ぼくたちがあなたを殺そうとしたのに親切にしてくださってありがとうございます!」

エミーリア「いいって、それに暇つぶし程度にはなったし、それとロザリアはもうすぐ起きるかな?」

カルミア「そうですね 眠気がちょっと強くなったようなきがします」

エミーリア「うん! ロザリアの覚醒が近いみたいだね あっ!そうだ、花和」

花和「はい?」

エミーリア「さっき話したこと忘れないでね」

花和「…わかりました」

カルミア「?? なんのことですか?」

エミーリア「最後花和に助言を、見えるものに拘泥すると本当に欲しいものは手に入らなくなるかもね それじゃ、じゃあね」パリーン

花和「まって! それってどういう!?」グッ

―――――

150 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:33:00 ID:AnJuMYuuVS
カルミア「ここは…峡谷ですかね そろそろロザリアもおきそうですし、花和さんロザリアをよろしくお願いします」

花和「ええ、カルミア 短い間だったけどまた会えるわよね?」

カルミア「うん!おねえちゃん、またね!」フラッ

花和「わっ! カルミア!?」グッ

ロザリア?「んん… あっ!花和大丈夫?」

花和「あなた、ロザリア?」

ロザリア 「そうだよ!って言える立場じゃないか… いままでごめんね、自分のこと話す話すって言っておきながら話してなかったし 巻き込んじゃったし」

花和「ええ、おかげさまでえらい目にあったわ」

151 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:33:36 ID:AnJuMYuuVS
ロザリア「…そうだよね 私のこと嫌いになったよね…」シュン

花和「まったく!」ベシッ

ロザリア「痛いよ」

花和「まったく!見くびるんじゃないわよ あんたよりはるかにめんどくさい子もいるのよ、そんなことで嫌いになったりなんか絶対にないわ それに私は“おねえちゃん”だからね」

ロザリア「えっ えええ!!」///

花和「もう! つらいときはみんなで支え合うそれができて1人前よ」

ロザリア「…うん、そうだね 少しずつでも話せるようにがんばるよ」

花和「あっ、そうだ伝言を預かってるの」

ロザリア「えっ! 私たちを助けてくれた人?」

花和「ふふっ、そうね この朝の空のように白い‘誰か’さんからよ」

………………………………

152 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:34:13 ID:AnJuMYuuVS
宇希「はぁ、なかなか魔物が手ごわくてもう夜明けだよ」

きらら「ライネさんとの合流も今のところできなそうですしね」

ひづめ「仕方ないです、私たちが今できることをやるしかないです 幸いにももう少しで抜けられそうです」

宇希「やっとか 魔物の情報がなかったらいろいろやばかったからやっと気が休まるよ」

きらら「そうですね 特にあのカエルは魔物を大量に呼んで大変でしたからね」

ひづめ「少し休んだら出発しましょうか」

きらら「わかりました!」

宇希「おっけー!」

153 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:35:02 ID:AnJuMYuuVS
宇希「それにしても、ロザリアさん?だったっけ?」

ひづめ「はい? ああ、そうですねライネさんのお弟子さんです」

宇希「道中でグリズリーの死体があったけど、たぶんロザリアさんがやったんだよね? きれいに頭が切断されてるし、相当強いみたいだよね」

きらら「そうですね、どんな方なのかはわからないですけど、怖いひとじゃないといいですね」

ひづめ「大丈夫じゃないでしょうか? 花和さんと一緒に行動しているのですから」

宇希「そうだな ロザリアさん自体はそんな心配することはないか」

きらら「ひづめさん 花和さんのパスはこの方角から動いていないのでこのままいけば夜明けには会えそうです」

ひづめ「そうですか 花和さん無事だと良いのですが」

〜〜

154 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:35:33 ID:AnJuMYuuVS
ロザリア「…そうかぁ」

花和「あたしたちを助けてくれたひとが言っていたのはこれで全部ね ロザリア、大丈夫?」

ロザリア「うん、ありがとう…」

ロザリア「う〜ん、よしっ! 沈んでてもしょうがないし今は帰ろう花和!!」

花和「ええ、そうね 帰ってからいろいろ考えましょうか」

ロザリア「わかった! また魔物の巣を越えなきゃだから気を引き締めないとね」

花和「はぁ… またあの陰気な場所を通らなきゃならないのイヤだわ」

ロザリア「まぁまぁ、そういわずに帰るまでが冒険だから」

花和「そういえばロザリア、欲しいものは見えた?」

ロザリア「うん、私はバッチリだよ 花和は?」

155 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:36:05 ID:AnJuMYuuVS
花和「…あたしは、よくわからなかったわ それに髪飾りを壊しちゃったからひづめにどう謝ろうか今は考えることにするわ」

ロザリア「…それはストレートに言った方がいいんじゃないかな」

花和「それしかないのかしら…」

ロザリア「まぁ、いまは帰ることに集中しようよ 油断してるとそれが命取りになるからね」

花和「そうね… わかったわ!行きましょう!」

〜〜

??「誰かの声が聞こえます」

??「こんな時間に人が?」

??「もしかして花和たちじゃないか」

〜〜

156 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:36:44 ID:AnJuMYuuVS
花和「この声は…」ダッ

ロザリア「え!? 待ってよ花和」

花和「ひづめ!!」

ひづめ「花和さん!?」

花和「どうしてここにいるんですか?」

ひづめ「花和さん…」



ひづめ「…ばかっ! 花和さんはおおばかものです!!」

花和「えっ!?」

ひづめ「どうして私たちに相談なしでそんな危険な場所に行ってしまうのですか! 今回は無事のようなので良かったですが、もしものことがあったらどうしようというですか!私は心配で心配でたまらなかったですから!!反省をしてください!」 

花和「…すみません」

157 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/30 20:37:11 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「はぁはぁ…まだまだ言いたいことはありますが…  おかえりなさい、花和さんが無事でよかったです」ギュッ

花和「ひづめ…ただいま戻りました…」

158 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:37:50 ID:AnJuMYuuVS



宇希「何とか解決? なのかな」

ロザリア「すみません」

宇希「! あなたがロザリアさん?」

ロザリア「はい! ロザリアです ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

宇希「いや!いいって 頭を上げて 私たちは付き添いだし なぁ、きらら」

きらら「はい! それに全員無事で安心しました」

ライネ「そうね、何とか解決ね」

ロザリア「し、師匠! いつの間に」

宇希「いや、私たちも同じ感想なんだけど…」

ライネ「いやね、追いつくの大変だったわ〜 後は帰るだけね」

ロザリア「あ、あの師匠…」

ライネ「ロザリアちゃんは帰ったらお話があるから覚悟しておいてね」

ロザリア「は、はい!」ビシッ

ライネ「みんな〜 遅れてごめんなさ〜い さぁ帰るわよ!」

159 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:38:15 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「花和さん、髪飾りを出してください」

花和「ひづめ! すみません壊してしまって… せっかくいただいたものなのに…」

ひづめ「花和さん、これのお陰であなたの異変に気付くことができたのですよ」

花和「へぇっ! それって?」

ひづめ「さぁ、帰りましょう、みんなが待っている里へ」


………………………………

160 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:38:39 ID:AnJuMYuuVS
[里]
12/08(木)

花和「ひづめ、散歩に行きませんか?」

ひづめ「ええ、いいですよ」

花和「眺めが良い場所を見つけたんですよ ひづめもきっと気に入ると思いますよ」

ひづめ「それは楽しみです こうやってふたりで一緒にいる機会がなかったので嬉しいです」

花和「そ、そうですね…」

〜〜

ひづめ「はぁ〜 寒いですね、12月はまだ始まったばかりだというのに」

花和「そうですね、でも里はクリスマスシーズンで建物にイルミネーションが飾り付けされてきれいになっているみたいですよ」

ひづめ「そうなのですか!あまり夜に出歩いたことがないので楽しみです」

花和「…ひづめ!」

ひづめ「はい!?」

花和「えっと… 実は今から向かう場所はイルミネーションが特別綺麗にみられるところなんですよ!」

ひづめ「ふふっ、それは特別楽しみですね」

〜〜

161 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:39:11 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「…それにしても、最近いろいろなことがありましたね」

花和「はい、わりとバタバタしていましたからね、特に宇希が小さくなったのには肝を冷やしましたよ」

ひづめ「大事に至らなかったからよかったですが、花和さんも気を付けてくださいよ、あんな危ないことして気が気じゃなかったですから」ビシッ

花和「はい…あのことは十分反省しています」

ひづめ「すみません! せっかく誘っていただいたのにこんなつまらないことを言ってしまって」

花和「いえ! あれはあたしの考えが至らなくて起こった結果です!それにロザリアの強さに甘えて動けなかったあたしの責任です」

ひづめ「…いえ!このことをポジティブに捉えましょう こはねさんマインドを取り入れて… 例えば、ロザリアさんと仲を深めることができたりなど、良いこともたくさんあったはずです!」

162 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:39:32 ID:AnJuMYuuVS
花和「確かに!ひづめの言う通りですね この一件があったから、ロザリアがチア部を手伝ってくれてますもんね」

ひづめ「そうです! その調子です」

花和「はい! そのお陰でひづめに…」ハッ

ひづめ「?」

花和「な、何でもないです! あっ!今にも雪が降りそうな雲ですよね!」

ひづめ「…ふふっ、そうですね 今から雪が降ったら帰るときは大変ですね」

花和「ひづめ、もうすぐで目的の場所につきますよ」

ひづめ「小高い丘の上ですね、これなら里のイルミネーションがよく見えますね」

花和「そうなんですよ! さっ!行きましょう」グッ

ひづめ「はい! 行きましょう」

〜〜

163 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:40:08 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「素晴らしい景色ですね! この光一つ一つが魔法だなんてすごいですよね」キラキラ

花和「いいえ、感動するのはまだ早いですよ! みんな!」サッ

ひづめ「花和さん?」

みんな「ひづめ! 誕生日おめでとう!!」

<ピカーン>

ひづめ「皆さん!?」

こはね「サプライズ大成功だね」

宇希「こはね、それは花和の台詞だろ」

花和「いいわよ、それにまだやっていないこともあるもの」

花和「ひづめ! 誕生日プレゼント、受け取ってください!」

ひづめ「…花和…さ…ん」ポロポロ

花和「えっ!? な…」オロオロ

ひづめ「…ありがとうございます!」ニコッ

花和『女神!』グッ

ひづめ「開けてもいいですか?」

花和「はいっ! もちろんです!」

ひづめ「…これはシューズですか」パカッ

花和「はい! ひづめの靴、使い込んでいてぼろぼろだったので」

164 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:40:27 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「ありがとうございます!! 嬉しいです、そんな小さなところまで見てくださっていたとは…」

花和「当然です! ひづめの喜ぶ顔が見られて感無量です!」

〜〜

虎徹「ひづめちゃん、花和ちゃん! 乾杯しようよ!」キラキラ

ひづめ「そうですね ゴホン 皆さん、私の為にこんな素敵な会を開いていただきありがとうございます!」

花和「では、みんな!ジュースは持ったかしら?」

みんな<はーい>

花和「乾杯!!」

みんな<乾杯!>

〜〜

165 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:40:59 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「この料理すごくおいしいですね 何かホッとするような味です」

花和「この料理はライネさんに作ってもらったんです あと、この会場はロザリアがカンナさんに頼んで作ってもらったものなんですよ」

ひづめ「そうなのですか!」

ひづめ「ロザリアさん!」

ロザリア「ひづめさん、お誕生日おめでとうございます」

ひづめ「花和さんから話を伺いました ロザリアさんがカンナさんに頼んでいただいたと」

ロザリア「いや、感謝されるほどのことではないし恩返しも兼ねているから、それに花和」クイッ

ロザリア「カンナさんと話す口実ができてよかったよ あと、頑張ってね」コソッ

花和「そうね…」コソッ

ひづめ「??」


虎徹「ロザリアちゃ〜ん あの魔法かけてよ〜」

ロザリア「すまない、コテツ殿に呼ばれたからこれで失礼する」

ひづめ「はい、また後で」


宇希「お〜い ひづめ、誕生日おめでと」

こはね「ひづめ 誕生日おめでとう!」

ひづめ「宇希さん、こはねさん、ありがとうございます!」

宇希「はい、私達からも誕生日プレゼントだよ」

ひづめ「わぁ、ありがとうございます!」

166 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:41:21 ID:AnJuMYuuVS
クレア「ひづめさん! 私も!育てたお花を貰ってください」

宇希「クレアはお花かぁ、私たちは羊羹だから、完全に花と団子だな」

ひづめ「いえ、どちらもとてもうれしいです、帰ったら早速花を生けますね」

クレア「喜んでいただいてとてもうれしいです♪」


きらら「あの… ひづめさん、私からも誕生日プレゼントでとれたて新鮮なツンツーンをどうぞ!」

ひづめ「ありがとうございます! これはなかなかのものですね、蕎麦の薬味に丁度良いですね」

きらら「ひづめさん、じつはランプも来る予定だったんですけど、アルシーヴさんに止められているらしく、来られないみたいなので…もう一つのツンツーンをランプの代わりに」

ひづめ「それは残念ですが、ありがたく頂戴します」

きらら「あとメディアさんの分とうつつの分です」ドッサリ

ひづめ「こんなにたくさんありがとうございます! 当分はツンツーンに困らないとおもいます」

〜〜

167 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:41:44 ID:AnJuMYuuVS
虎徹「ほんとおいしいよね!」モグモグ

花和「なんか虎徹食べ過ぎじゃない?」

虎徹「えへへ 大丈夫だよ、ロザリアちゃんの魔法があるからね」

花和「虎徹…あんまりロザリアを頼るのも考え物よ、本人は修行の一環と喜んではいるけど…」

虎徹「うん、そうだよね… これからは気を付けるよ」

虎徹「それはそうと、ひづめちゃんお誕生日おめでとう! 誕生日プレゼントだよ!」

ひづめ「虎徹さん、ありがとうございます! これはぬいぐるみですか」

虎徹「そうだよ! うまのぬいぐるみを作ってみたんだ、手触りにも拘って作ったからきっと気に入ると思うよ」

ひづめ「はい、大切にしますね」

兎和「あの…先輩誕生日プレゼントです…」トントン

ひづめ「兎和さん!? ありがとうございます!」

ひづめ「これはまんが用のペンですか?」

兎和「はい、以前ひづめ先輩が漫画を描いているとおっしゃっていたのでお手伝いになれたらと…」

ひづめ「嬉しいです  そして、できたら真っ先に兎和さんに見せますね」

168 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:42:08 ID:AnJuMYuuVS
兎和「ひづめ先輩の漫画を読んだことがないので楽しみです」

コルク「ひづめ、誕生日おめでとう 前に欲しがっていたポッキィを…」

ひづめ「ありがとうございます、人気商品なのにいただけるとは」

コルク「問題ない、今日入荷したばかりだから」

ポルカ「よっ! ひづめ、修理終わったぞ はい」

ひづめ「ありがとうございます! …これで花和さんに」コソッ

ポルカ「そうだな、ひづめは今日誕生日だからな、サービスしておいたぞ」コソッ

〜〜

169 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:42:33 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「おおかた挨拶は終わりましたね うれしいことにたくさんの方に祝ってもらい感無量ですよ」

花和「そうですね…」

ひづめ「どうしました?」

花和「いえ…」

ひづめ「いただき物を置いてきますが花和さん一緒に来ますか?」

花和「は、はい ぜひ」

ひづめ「では行きましょうか」

〜〜

ひづめ「うんしょっと…… これで身軽になりましたね」

花和「はい… ひっ!冷た!」

ひづめ「おっと、雪が降ってきましたね 花和さん折り畳み傘を持っているので寄ってください」

花和「…」

ひづめ「はぁ… 綺麗ですね… ライトアップに白い雪が映えています」

花和「そうですね…」

170 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:42:58 ID:AnJuMYuuVS
ひづめ「花和さん!!」グッ

花和「は、はい!!」///

ひづめ「花和さん、私が一番欲しいもの分かりますか?」

花和「…………」


花和「…わからなかった…です」



ひづめ「それはですね…」

ひづめ「花和さん、目をつぶっていただけますか」

171 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:43:36 ID:AnJuMYuuVS
花和「はい」

花和『わぁ…ひづめの指が髪に当たってる… 何かを付けた?のかな』

ひづめ「はい、終わりました さぁ目を開けてください」

花和「わぁ〜!!髪飾りが治っている…」キラキラ

ひづめ「花和さん、わかりましたか?」

花和「えっ!?」

ひづめ「私が一番欲しいものです」

花和「…すみません まだわからないです」

ひづめ「…わかりました では1度しか言わないのでよく聞いてくださいね」



ひづめ「私は貴方の笑顔が一番欲しかったんです」コソッ

花和「え! はわわ!!」///

ひづめ「花和さんは笑顔が一番素敵です」

172 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:44:27 ID:AnJuMYuuVS


花和「ひづめ、あなたに渡したいものがあります 受け取ってもらえますか!!」

ひづめ「ええ! 喜んで!」

花和「ひづめ、これです 重複になりますが、お誕生日おめでとうございます!」

ひづめ「これは…ブローチですか」

花和「はい、角柱を加工して作ってもらったものです」

ひづめ「花和さん… ありがとうございます! 一生大切にしますね」

ひづめ「そろそろお開きの時間なので戻りましょうか」

花和「はい…」///

…………

173 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:44:50 ID:AnJuMYuuVS
宇希「あれ? ひづめと花和は何処に行ったのかな?」

虎徹「主役がいないと終われないよね」

兎和「もうそんな時間なのですね…」

こはね「う〜ん」

宇希「どうした? こはね」

こはね「えっとね、ひづめとはなわちゃんが荷物置きに行っていたのを見たんだよ」

宇希「ならもうすぐ帰ってくるかな」

ロザリア「ふむ、こっちに向かっている…」

宇希「おっ!ロザリアはそんなことまでわかるのか」

虎徹「なら心配することはないね」

174 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:45:13 ID:AnJuMYuuVS
〜〜

ひづめ「皆さん、お待たせしました」

こはね「あっ! ひづめとはなわちゃん、おかえり〜」

こはね「なんか雰囲気がかわったね」

ひづめ「ふふっ、このブローチのお陰でしょうか」

花和「…」///

こはね「わーっ!きれいだね! はなわちゃんもお揃いだし髪飾りも似合ってるね」

ひづめ「はい! これは宝物です!」ニコッ


ロザリア「ひづめさん、閉会の言葉を…」

ひづめ「そうですね、名残惜しいですが…」


ひづめ「みなさん! ありがとうございます!」


[完]

175 名前:カレル[age] 投稿日:2022/12/30 20:45:44 ID:AnJuMYuuVS
あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます!

まさかこんなに長くなるとは思っていませんでした、書いているうちに楽しくなってしまっていろいろ書いていましたが無事に完結させることができてよかったです。

本作はひづめの誕生日を祝うために執筆したもので、花和がひづめの誕生日プレゼントを探すために奮闘するというお話になっています。過激な表現もあるので誕生記念というには合わないと思いますが…

ロザリアというオリジナルキャラクターを登場させたのですがどうだったでしょうか?
受け入れて頂けると幸いです
(作中で使用した魔法は元ネタがあるので探してみると面白いかもしれません)

5月に初めてここに投稿してもう年末ということで早いものです。今まで生きてきて小説などの文章を一切書いてなかったのに、まさかハマるなんて思ってもみませんでした。
そして継続は偉大です。
というわけで今年はこれで最後になります。また新年にお会いしましょう
では「よいお年を!!」

176 名前:カレル[sage] 投稿日:2022/12/30 20:46:53 ID:AnJuMYuuVS
―――――

名前:ロザリア  歳:16歳 身長:166cm(耳まで含めると171cm)体重:68.2kg
金髪紫眼の少女、匂いに敏感で匂いだけで相手の状態や強さが大体わかる
ライネに師事しており、多彩な補助魔法と剣を使って戦う
ドラゴンを心の底から憎んでいて、見つけると攻撃的な言動や性格になる。そのさいに禁術に近い魔法を唱えて排除しようとする。
普段の性格は頑張り屋で人懐っこい

[魔法]
アサルト:自身の物理攻撃と行動速度を特大アップさせる
ファスト:自他の移動速度をアップさせ、腹ペコを付与する
サイレント・ステップ:音を立てずに行動ができる(攻撃をすると解除される)
テレポーテーション:物体、または人物を選んで移動させる
ブレス:全体を祝福し状態異常の耐性を高める

【禁忌魔法】

・憑物 <Possession>・神格化 <Apotheosis>・生命の淵 <Living on the Edge>
・死神とダンス <Dance with Death> ・ペインチェーン <Shackles of Pain>
・魅了 <Mesmerize> 祝福(呪い)<Bless>


*イラストはAIに描いてもらいました
―――――


https://kirarabbs.com/upl/1672400813-1.png


177 名前:きららBBSの名無しさん[age] 投稿日:2022/12/30 23:04:54 ID:Bz3hMhAiRx
花和メインの話ではあるけどひづめ→花和が強くて良いです。
カルミアって結構物騒な花なんですね(調べた)。
危ない橋を渡ってはいても誰も不幸にならない、誤解やすれ違いはあっても本質的な悪人はいない、というのがきらららしいと思います。

SSを一度書き始めると何か楽しくなるというのはわかります。

178 名前:ペンギノン (あおちゃんSSの人) [age] 投稿日:2022/12/30 23:08:55 ID:MTSp5Me7yf
 ☆ も し も し ・ 君 に 届 け ☆ 

拝読しました! 完結お疲れ様です! ぼくっ娘すき!!!! (発作)
人懐っこいが憎き相手には容赦しないロザリアちゃん、無邪気かわいく稀に荒々しいカルミアちゃん、そして強者な割にフランクな『神龍』エミーリアさん。オリキャラの設定凝ってるなぁ、と感心してしまいます。
その中でも太い芯を持ち続け、目標を達成するばかりでなくロザリアとカルミアの命も結果的に救った花和さん。最高にかっこいいぜ、あんた...。
そして最後はイケひづめさんと乙女花和さん! 12月8日の作品では明かされなかった「ひづめさんが一番欲しかったもの」が、ここで明かされるという展開。好きです。
不穏さも影を落としつつ、今後の作品展開により一層期待が高まる感じの良い作品でした! カレル様も、良いお年を!!

P.S. エミーリアさんが自分の名前を名乗るところ、文字化けしていた箇所を解読したらエトワリアどころか現代人が誰も常用してなさそうな文字 (数字?) が出てきたのですが... え、なにこれ、こわ...

179 名前:カレル[age] 投稿日:2023/01/01 00:02:30 ID:Vpk1l6IMkE
>>177
ひづめがプレゼントした髪飾りが重要な役割を果たしているのでかなり影響が強いですね。
花の方のカルミアですね、ロザリアも花の名前なのでそれつながりで考えました。ただ花言葉に従うかはわかりませんが

結末は平和にと考えていたので何とかまとめることができてよかったです。

180 名前:カレル[sage] 投稿日:2023/01/01 00:23:38 ID:Vpk1l6IMkE
>>177
コメントありがとうございます!
明けましておめでとうございます
(入れるの忘れていました、ごめんなさい)

181 名前:カレル[age] 投稿日:2023/01/01 10:15:08 ID:Vur4n0J1W9
>>178
ペンギノンさんいつもありがとうございます
そしてあけましておめでとうございます!!

カルミアはロザリアの体で話しているのでぼくっ娘なのかもしれませんね。実はカルミアの性別は不明としているので好きな方で考えて頂けるとありがたいです。
12月8日時点では、ひづめが欲しいものを明確に考えていませんでした。執筆途中に「何がいいんだろう?」と思いを巡らせ最後のオチを考えました。花和にプレゼントを渡した時の笑顔をもう一度みたいといった感じです。

この「きららファンタジアシリーズ」は最終目標があり、結末もちゃんと決めています。ただ、最終目標にいつ至るかは未定ですがそこまでお付き合いお願いします。

エミーリアの名乗った名前は”古代魔法”というものに関わるものになっています。いつか明かすかもしれません

ついでなのでカルミアとエミーリアの設定も後で載せておきます。

182 名前:カレル[age] 投稿日:2023/01/01 10:55:06 ID:Vur4n0J1W9

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名前:カルミア 種族:ウィスプ 歳:13歳 性別:不明

ロザリアの精神を守るために生み出された存在
特定の姿は持たず、ロザリアの体に憑りついて動かすことができる。その際には体の感覚の一切を共有し肩代わりしているため憑かれたロザリアは苦痛を負うことがない。

彼または彼女は存在が希薄であるため他人に触られることを好まない。触れようとすると身を翻して避けようとする。
だがエミーリアには触られると安心するため嫌いではない。

性格は控えめだがロザリアの感情に影響され一人称が「ぼく」から「オレ」に変化し好戦的な性格になる。

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名前:エミーリア 種族:龍 歳:不明 性別:女性

“神龍”と呼ばれる強大な存在で恐れられている白龍
大昔からエトワリアに存在して悠々自適に生活をしている。たまに勇者と戦って倒されたりしているが本人は不滅なので死ぬことはない。本人曰く「勇者ライネが一番つよかった」らしい。

会話をするときはテレパシーを使うが直接口から言葉を発すると意図がなくても魔法が発動するので封印している。それを解消するために人間に変身するが、胸が大きくないのがコンプレックスであるため変身はしたがらない。

性格はのんきで誰とでも基本友好的に接するがロザリアはあまり好きではない、ただカルミアは特別気に入っている。

ーーーーー

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